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被災地をめぐっての3日間~6「明日」のためにできること(2)
[2011/09/28 08:12] 生活・自然
7月3日。Youtubeで発信された1つの映像がマスコミよりも敏感にある政治家の「暴言」を報じた。その映像が、マスコミは最初まったく問題視していなかったその暴言を一気に「大問題」にと変容させた。

政治家の名前は、松本龍。復興相として就任後初の被災地入りでの宮城県知事との会見での彼の発した言葉と態度が問題視され、激しい追及にあって2日後の5日に復興相と防災相の辞任へと追い込まれた。

松本元復興相の態度とその発した言葉は上から目線で横柄で、大震災への対応にみんなが必死になっている状態の中で、被災地の人びとを傷つける許されざるものだ。

その糾弾に立ち上がったのはWeb上の人びとだった。そこにメディアが追随した形だ。
Twitterでこの情報が拡散し、Facebookでもシェアされ、それと共に松本龍復興相の追放を要求するFacebookページが作成され、そこではかなり激しい言葉が交わされていた。

目的は「大臣の追放」。そのためにかなりの怒りのパワーがここに集結していた。これだけの力がまだ、日本の人々にも残っていた。社会の無力感から怒りすら忘れてしまったのかと想っていたけれど、ここまでの力をぶつけることができるのだ……。「間違ったこと」「許されないこと」に対してきちんとNO、と言えること、それに対して怒りをぶつけられること。
社会がきちんと正しい方向に進むためには絶対に必要な力がこれだけ残っていて、その力を集めることがちゃんとできる。今まで人びとが無力感に動けなくなっているのかと想っていた私は、それを感じて少しホッとした。

けれど、その後……あれだけのエネルギーを持ってこの大臣を追及して辞任に追い込み、大臣が「辞任」を表明したことでFacebookページはそのままストップし、あそこに捧げられた情熱もどこかに拡散してしまった。当然メディアの興味もまったく向かなくなり……そして政治は、日本は、被災地は……何か前進しただろうか?

実は、こういう流れは今まで何回も起こっていた。政治家の不祥事、暴言。政治家に限らず様々な企業や組織でも起こってきたこういう「責任問題」。その度に、メディアや国民が怒りを持ち、それを書き立て、そしてその結果テレビや新聞の向こうで「申し訳ありませんでした」と代表が頭を下げ、トップが辞めることで「一件落着」になる。

……そしてそのあとは?

正直な話、「まったく何も変わっていない」。TOPがかわり、辞めることで矛がおさまる。その企業やその部署には監査が厳しくなるのかもしれないが、また別のどこかで同じような問題が発生し、そしてまた同じように引責問題で誰かが頭を下げて辞め、そこで事態は収拾する。

今までずっと、その繰り返しだった。だから、今回もこれだけのエネルギーでこの大臣を辞めさせたが、それは「首のすげ替え」が起こるだけの話で、その体質や組織自体が変わるわけではないから……何も変わらない。そして当の本人も、大臣を辞めるだけで議員を辞めるわけではないからあまり痛みがない。

あれだけのパワーが集まって迫ったら、もっと奥に潜む「根源」を断つことも可能なのにもったいない……わたしはそう思う。

このパワーの矛先を向けるのは、松本大臣でよかったのか?同じようにそのあと菅総理も交代し、首のすげ替えが起こっても、国民よりも我が身第一で上から目線の「永田町の体質」はまったく変わらず、ゆえに大震災後の緒問題も原発問題も何も解決していかない。

こういう問題を引き起こすその原因はどこにあるのだろう?
こういう「大問題」に隠れて、私たちはもっと本当に怒りをぶつける先……「諸悪の根源」を見失ってはいないのだろうか???

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「東日本大震災」が起きた直接の原因は、3つの地殻変動による大きな地震と、それによって引き起こされた大津波です。その破壊力は甚大で、あっという間に多くのものを失いました。

けれど、天災に対して怒りをぶつけても仕方がありません。
なぜなら、私たちはこの地球の「住人」なのだから。人間は地球というアパートに間借りして住まわせてもらっているうえに他に行くところはないので、アパートの現状の中で住人みんなが環境やその維持に心を配って住むしかないからです。

けれど……人間は地球というその借家に好き勝手をして傷つけてしまったのです。地球というアパートが地震で揺れた時、住人の不始末でその被害が果てしなく大きく広がってしまったのです。……つまりそれが「人災」です。

被災地の復興に立ちふさがる行政の動きの悪さ。なかなか行き渡らない支援金や支給品……規則や法律、そして組織の融通がきかない事による行き渡りの遅れ。それから情報の不備や偏りによる地域格差。それによる復興の遅れ。すべては人災です。

さらにもっと大きな許すことのできない人災がこれです。

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自分で制御しきれない「原子力発電」という爆弾を抱え込んでいた住人(東京電力および原発関連の事業)がいて、その扱い方もきちんとできず、何か起きたときの責任さえ取れないままにひたすらその巻き起こした「被害」についての責任から逃れようとし、そのデータの公表や実態を明らかにせずに隠蔽しようとし、責任を問われるとその所在を人に押しつけようとしました。

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(画像は2つとも東北地方太平洋沖地震 原発関連wikiより借用)

その管理を委託されているはずの管理人(国)は、自分から招き入れたその住人を制御も管理もできず、しっかりと責任を取らせることもできず、もっと悪いことには、そのせいで被った被害を埋め合わせるために他の住人たち(国民)にも家賃値上げ(増税)という形で一緒に責任を取らせようとしています。

もともとこの福島の原発の原子炉を作ったのはアメリカの会社ですが、実はこのような大規模な事故に耐えうるものではなかったことがその会社で35年前に指摘されていたのを放置(米GE製の福島原発原子炉、安全上の問題を35年前に指摘)し、うやむやにしたまま操業していたのです。なのに「想定外」と言って逃げようとし、その事態の収拾に当たっては会社の社員ではなく下請け、孫請けの人びとを「使い捨て」状態にしている事実、この事態をきちんとしたデーターとして公表もせず、その分析も人任せ、ひたすら表舞台から逃げ隠れ。そしてそれによってもたらされた被害は地震や津波の比ではありません。

東電の株主総会に出席した人の話を聞くと、その対応は明らかに無責任なものであり、そしてそこで発せられる言葉は被災地の人びとだけでなく、日本、さらに世界の人びとにも影響を及ぼす被害をもたらした者としてありえない、先に辞職に追い込まれた松本大臣の比ではない聞くに堪えない「暴言」に近いものであったと聞きます。さらに、その被害を受けた人たちに対しての「補償」に対する態度すら、こんな状況であるということです。→『東京電力株式会社が行なう原発事故被害者への損害賠償手続に関する日本弁護士連合会会長声明』 

これはもう国をあげてその責任を追及し、怒りを持って東電という存在自体を根っこから覆さなければならないレベルなのではないでしょうか。風評被害、農作物・水産被害、土地の汚染、人々が家に帰れない異常事態……それらの全責任が東電による「人災」です。東電は全世界に対しても今回の件に関して責任を取るべきなのです。

しかし、この「暴言」や「暴挙」に対して……残念ながら松本大臣の時のような勢いを持って東電に迫るものはいまだにありません……「野放し」なのです。

この東電に対して国・政府はもはやなんの制御力もなく、そしてメディアはまったく「追及」しようとはしません。株主総会の状況も、それから現在その対処に当たっている人びとの様子も、さらに立ち入り禁止の区域の状況も、そして「これから何十年も影響を及ぼす放射線に対してどんな対策を立てていったらいいのか」の手立てすら、政府やメディアから仕入れることはできないのです。

(原発の問題が明らかになった途端にそれまでうるさいほど騒いでいた報道関係者が30キロどころか50キロ圏よりも近づかなくなりました。そこで生活しなくてはならない人たちがたくさん居るのに、その人たちの実態や苦しみは報道されることがないのです。)

そのため、当然国民に流れるのは不安や憶測です。見えない、わからない。正しい情報は入らない。そしてこの先どうしていったらいいのかもわからない。「風評」が出るのも当然の状況をつくり出しているのです。東電、国、メディア。すべての逃げ腰がこの状況を作り上げているのです。その責任の重さを、いったい誰が追求するのでしょう?そして、この状況を一体どうしていったら私たちの「明日」につながるのでしょう。子ども達へと「未来」をつなげていく事が出来るのでしょうか?

4、私たち一般の人間がすること。

(1) 「正しい情報」を得る努力。


一つ目に大切な事。それは、「正しい情報を受けとめ、そしてそれをしっかりと把握すること」。

その正しい情報を得れば、より良い社会や方向に向かうためには何をどう正していったらいいのかを判断し、良いものは取り上げてさせたり広めたりする一方で、今回の東電や動かない政府のような正すべき者に対しては、その根っこまで探り当てて修正や治療、時に新しく作り直すことを求めて皆で迫ることが可能です。

が、今回の震災に関連して……特に原発の問題に関しては情報がまったくといっていいほど入って来ません。たぶん、今、日本の国の中で「正しい情報」もしくは「使える情報」を手に入れることは難しいのです。

必死で正しくデータを分析した情報、そして原発に対抗するための情報や手段を訴えている人たちもいます。しかし、なぜかそういう情報を政府も日本国内のメディアはまったくといっていいほど取り上げません。

それが顕著だと私が感じた一例が7月27日に国会( 衆議院厚生労働委員会)で東大の東大アイソトープ総合センター長で教授の児玉龍彦氏の発言です。ここまで具体的に現地の状況を報告し除染の緊急性と子ども達への影響を訴えているにもかかわらず、メディアでこれを重く捉えて緊急事項として報道したところは1つもありませんでした。

国会はまったく動かず、さらにこの模様はYoutubeを通じて一晩で30万を超えるアクセス数があったにもかかわらず7月末には一度削除さえされています。(その児玉教授のまとめはこちらから見ることができます。東大・児玉教授の放射能についての発言まとめ

児玉教授自体はその1ヶ月後くらいに動かない国に対して失望の念と再度の対応を要求するようにメディアを前に訴えていますが、これもまたまったく伝わっていきませんでした。東京プレスクラブ: 東京大学児玉龍彦教授緊急記者会見映像(2011.8.22)

この3月から様々な情報を追いかけていますが、それらを見ていると日本のメディアにはすでにもう役に立つ情報の発信能力や、正しい情報によって国や社会を動かす力、未来につなぐ力はありません。

この東日本大震災に関し、特に原発に関して「信憑性のある情報や状況」といえるものは……海外のメディアによる取材・報道……それが逆輸入の形で入って来た物ばかりでした。(一例:福島第一原発労働者の実態を撮影:小原一真(独ZDF)、)

私たちは、国から正しい指導も方針も得ることは出来ません。そして、日本の国のメディアからも正しい情報や報道を得ることは出来ません。Web上では様々な情報が流れていますが、どれが正しくてどれが間違っているのかの判断を簡単につけることもできません。実際が見えないから情報が欲しいのに、実際を知らないとその正誤の判断もつけられない。

では……国にもメディアにも頼らずに「正しい情報を受けとめ、そしてそれをしっかりと把握すること」のために、一般人である私たちは一体どうしたらいいのでしょうか?

被災地巡りの3日間の2日目、仙台での夜に、ネットを通じて出会った人たちとの会話の中から、そのためのヒントを私はもらったのです。

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被災地をめぐっての3日間~6「明日」のためにできること(3) につづく

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付記:ジャーナリストの烏賀陽 弘道さんが、原発20キロ圏内に潜入し、そのレポートを最近発表しています。原発20キロ圏内の「真実」がそこに見ることができる貴重なレポートです。さらに、そのレポートが浮き彫りにしているのは……。これは皆さん、どうかお読み下さい。

寒気を覚えた無人の町の異様な空気突入!この目で見てきた原発20キロ圏内(前篇)
略奪されたコンビニの暴力的な現実突入!この目で見てきた原発20キロ圏内(後篇)

付記2:風評被害の一例……本当にこれは一例なのです。福島の人たちの心をこれ以上傷つけ苦しめてはいけない……一刻も早くにこういう心ない言葉を発する人を減らす人間が「自らを恥じる」ような正しい認識を広めていかねばいけないと思います。
親父の告白・・・。(口調が厳しいのでスルーでも可)
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