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すべての道は、「全体最適」に通ず。[2010/08/22 19:16] ひとりごと
19日の日。
パソコンでN-geneの記事を書きながらわたしはひとつの「討論会」に参加していた。 小3の女の子が、自らの命を絶った。 そのことの重大さはたぶん、私だけじゃなく多くの人達が感じたことだろう。 普通、小学校の低学年の子が自らの命を絶とうとするか。 そのあたりの「発達心理」からはじまったらとてつもない論争になってしまう。 けど、小学生とか、3年生とか、そういう問題以上に人1人が「命を絶とうとする」ところまで追い詰められたという事実については本気でみんなが受けとめることなんだと思う。正直、今日本で自らの命を絶つ人の数を考えたら、これはもう、真剣に国をあげて考えなくちゃならない状態だと思うのに、正直、それに対して「慣れて」しまっている社会の風潮自体がもう恐ろしい。 そうして命を失うのが、大人だけでなく、これから未来の開けていくはずの子供にまで及んでいること……「慣れて放置している」ことが影響していないとは言えないんじゃないかと思う。 さらに思うのは、そういう事件をひとつひとつ取り上げて、それを微に入り細にいり「分析」し、「原因究明」し、そして「責任のありかをはっきりさせる」事が問題解決につながらないということだ。 いろいろな事件をみていて思う。 こういうことは、いつ、自分の間近で起こらないとも限らない。 つまりは「人ごと」ではないのだ、すべての事件は。 だから、ひとつひとつを別物として取り上げていたら、限りがないのだ。限度がないのだ。そして終わりがないのだ。 今、私たちがすることは、いろいろ起きている事件や現象の枝葉末節を取り上げて騒ぐのではなく、その「根本」にあるところを探ること。社会に起きている「大きなボタンの掛け違い」を一刻も早くに直すこと………なのだと思う。 先に述べた「討論会」では、元教師や塾の教師、教育に関心のある記者やPTA会長の経験者などがそれぞれの立場で「何かおかしい」と思うところから具体的な提言まで、いろいろな意見や体験談がよせられた。 それは、私にとってはものすごく貴重な意見の集まりだったので、Twitterの「まとめ機能」を活用して翌20日にまとめてみた。 それが「小3自殺事件から日本の抱える教育現場の問題へ」というまとめ。 最初の説明に書いたけど、これが「自殺事件」の究明だとは思っていない。まったく関係ない問題ではないけれど、これがすべてでこれを解決したら終了だとはまったく思っていない。 ついたコメントを読んでいると、「元教師の愚痴」という発言があったけど、そういう見方しかできないと確かにこれは気持ち悪い内容かもしれないね。 私は、これは、教育界だけの問題じゃないと思ったからまとめて掲載した。これは学校の教師だけの問題だろうか? 書かれていることは学校のことだけれども、同じようなことがあなたの職場で起こってはいないだろうか?あなたの地域で起こってはいないだろうか? 一番の本質がどこかに行って、大切なことを見失ったままそれに気が付かずに「惰性」で動いていることはないだろうか?いつの間にかそれが「常識」になってしまって、見落としてしまっていることはないだろうか? 私は、記事を書きながらTwitterで討論するうちに、その時に書いている記事の「テーマ」とものすごく関わってくるものを感じていた。 その記事が、今日掲載された。 これは、長野県の菅平高原という一観光地の出来事だ。 だけど、ここに起こっていることは、実は今、日本のあちこちで起こっている……もしくは起こりつつある大きな「ボタンの掛け違い」をどう直したらいいのか、ということに大きなヒントを与えてくれていると思う。 人が生きて、それもみんなで幸せに生きていくためには。 人はどうあったらいいのだろう。 人の自殺は、自分には関係ないこと。 いじめ問題は、自分はいじめてないから関わりないこと。 教育界のことは、学校の先生や生徒たちだけのこと。 それぞれの職場の問題は、職場で考えればいい。 ……もう、そう思っていたら何も変わらないし、何も向上しない。 すでに起こっている「負のスパイラル」に巻き込まれ、それに気が付かないままに振り回され蹴散らされていくだけになってしまう。 「みんなで考えること」 「みんなのことを考えること」 自分だけが良ければいいのではなく、人にとって快適なことは自分も快適なんだ、という視点でものを見ること。 「全体最適」という言葉がある。 それを真剣に考えて取り組んでいる人がいる。 不器用でも、ちっちゃいことでも、とにかく「全体最適」を考えて出来ることをやる。 それをする人が、自分の周りに1人でも増えたら。 自分の周りはみんな笑顔になる。 それをする人が、地域に1人でも増えたら。 その地域は暮らしやすく人に優しい地域になる。 ……そうしてその輪を拡げること。 今の日本の社会に何よりも必要なのはそれであって。 今の日本の社会を救うのは、それしかない。 教育界も、子供の世界も、観光地も、農業も、いろいろな産業も……。 それぞれの場で、それぞれが出来る「全体最適」を考えること。 そのためのヒントを、この記事の中に織り込んだつもりだ。 私はこうして、文を書くことでそれを伝え、そこに通じる道を開きたい。 読んで何かを受けとめてくれた人は、それぞれの立場で出来ることを……どうか何が出来るのかを考えてみてください。 みんながそれをすることで、日本の社会の「ボタンの掛け違い」はちゃんと直すことができるはず。 N-gene記事「菅平の光を取り戻せ~プリンスの挑戦」 スポンサーサイト
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