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何が出来るのかなぁ…>中越地震に思う
[2007/07/23 11:04] 生活・自然
ぐらっと揺れて、まるで船に乗っているような気分になって、「これは大きい!」と思ったあの中越地震。

あの時は、まず家族や周りの人間の安全確認としばらくの間の警戒と、それまでも防災意識の再確認をした。

幸い、自分と自分の身の回りには直接の被害がなかったから、こんどは友達の家族…実家が新潟にある人達の心配などもしたり、できることがあれば、と義援金を送ったりもした。

あれから一週間。

直接の被害がなかったのですっかり身の回りは普通の生活で流れている。被災された方々への思いや祈りも薄れかけている。

だけど、先日人づてで聞いた。

実家が新潟にある友達は、休みごとに通ってそのお手伝いをしていること…。




中越地震に関しての記事をいくつか集めてみた。

<中越沖地震>避難所でエコノミー症候群 16人に血栓

                          (毎日新聞 - 07月23日 03:11)

 新潟県中越沖地震で、避難所にいる被災者の間に「静脈血栓塞栓(そくせん)症(エコノミークラス症候群)」の症状が出ていることが、新潟大医学部や国立新潟病院の医師らのグループの調査で分かった。同地震で症状が確認されたのは初めて。調査した医師らは「車中泊だけではなく、避難所生活でも起こりうることで、今後も増えることが予想される」として、緊急対策の必要性を訴えている。

 同症は長時間、同じ姿勢でいた時などにできる血栓が血管を詰まらせる疾患で、重度になれば死亡することもある。04年10月の中越地震では、同症が原因とみられる疾病で少なくとも3人が死亡している。

 調査は同県柏崎市で実施。避難所にいる被災者を超音波検査で調べたところ、21日までに286人中16人から血栓が見つかった。今のところ、心筋梗塞(こうそく)などの症状は確認されていない。

 同市は人口9万3518人(6月末現在)のうち、4分の1を超える2万4531人が65歳以上で、「避難所にいる高齢者はかなり多い」(市市民課)という。グループの中心となって活動している榛沢和彦医師(45)は「限られたスペースで寝起きしなければならない避難所では症状が起きる可能性は少なくない。特に高齢者はトイレを我慢するために水分をあまり取らないで済まそうとする傾向があり注意が必要」と指摘している。

 県は中越地震の経験から昨年9月、県医師会とともに同症を予防するためのガイドラインをつくり、県内の医師に周知を図っている。今回、血流をよくするための方法などを記した2万部以上のチラシを被災地で配布しており、近く、県医師会と新潟大医学部、県内の専門家らによる対策会議を設置し、避難所での検診態勢などを決める方針。榛沢医師は予防方法について「水分補給と適度な運動をすること」と話している。

 一方、県警は被災地のパトロールで21日までに11人が車中泊しているのを確認している。【松本信太郎、光田宗義】


長引く避難所生活、「プライバシーほしい」の声広がる
                           (読売新聞 - 07月22日 10:15)

 新潟県中越沖地震による避難所生活が長引く中、プライバシーの確保が課題になってきた。

 「人目を気にせず着替えを」「家族水入らずで過ごしたい」といった要望が増えており、行政やボランティア団体などが“個室”づくりに乗り出している。「エコノミークラス症候群」=肺塞栓(はいそくせん)症=の引き金になりかねない車中泊を選択する理由も、多くはプライバシー。個室の提供で、関連死を防止する効果にも期待が集まっている。

 21日時点の避難所数は70か所。120か所、1万2000人を超えたピーク時より大幅に減ったものの、なお3054人が避難している。避難所生活が長引くにつれ、意識され始めたのは共同生活の不自由さ。特に、「人の視線を気にせずに過ごしたい」(70歳代女性)、「着替えのためについたてのようなものがあれば」(小6女児)、「仮設トイレの中で着替えをしているが、狭くて大変」(70歳代女性)といったプライバシーを気にする声が多い。


<中越沖地震>原発の水漏れプール写真公表 社民党視察団

                           (毎日新聞 - 07月22日 21:11)

 中越沖地震で放射性物質を含む水が漏れた東京電力柏崎刈羽原発6号機の使用済み燃料プール周辺の写真を、視察した社民党調査団が22日、公表した。プール脇には今も大量の水が残り、損傷の修復が進んでいないことを示している。

 国会議員や弁護士らでつくる調査団は、3号機変圧器の火災現場や6号機4階の使用済み燃料プールをガラス越しに視察した。調査団の海渡雄一弁護士は「(原子炉の入った)建屋内の壁に亀裂が入っていた。原子炉の被災状況を速やかに公表すべきだ」と語った。【関東晋慈】




エコノミー症候群については、地震発生の折にテレビでもラジオでもアナウンスしていたが、すでに翌日からアナウンスはなくなっていた。

でも、怖いのはこれからなんだよね…。
避難所生活はまだ続いていて、いつ戻れるかもわからない人達がまだたくさんいるんだ…。

「水分とって」と言われても、トイレの近い人はどうしても避ける。
その気持ち、よくわかる。
自分だってきっとそうすると思う。

おまけに着替えるにも遮るもののないみんなごちゃ混ぜのなかで、汗かいたら着替えるからあまり動きたくもないだろうし、動きもとりようがないだろう。
まわりにも気兼ねがあるだろう…動きようがないに違いない。

わたしだったらやっぱり車中泊にしてしまうだろうな…。まわりにいつも人がいる環境はとても苦しいから。

せめて、家族単位で過ごせるようにはならないのだろうか…。この状態を何とか出来ないものか…。自宅を失って、さらにこう言う過酷な条件に置かれなければならない被災された方の心痛…。失ったもの以上に、これ以上の打撃を少なくする方法を…と願いつつも、出来ることが何かわからないのでただ祈るしかできない。

その一方で、地震時に火災を起こし、消火の不手際をさらけ出したあの原発。

損傷の修復が出来ていないというこの記事には、さらに不安をあおられる。

火事、地震…そういうものにこんなにもろくてよいのだろうか…「原発」は。
そして、そういう災害時の不安をさらにあおるような存在であっていいのか…「原発」は。

一刻も早く不安要素から切り取って欲しいものだ…。


私達には、時間を戻すことが出来ないから、この地震やそれに関わって起こった被害、失ったものを「無かったこと」にすることは出来ない。

そうしたら、わたしたちにできることはなにか?

「次につなぐ活動をする」事なのだ。

同じような事故をもう起こさないように気をつけること、今回の事例から学んで次に生かしていくこと、そして「生きている」人達のためには一刻も早く「明日」を楽しみに出来る環境に整えていくこと…明日に向かって歩き出せるエネルギーを送っていくことが大切だと思う…。

何も出来ない自分だけど、何も出来ないと嘆く前にせめてこうやってブログの小さな記事で地震と戦う人達の様子を伝えて読んでくれた人と一緒に祈りたい。
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