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壊す者と生み出す者と[2006/12/28 01:08] 生活・自然
年末にさしかかり、テレビ番組も特番が続いています。
私は普段、一人でいるときはテレビは全く見ません。 でも、今日は娘が部屋に来ていたのでテレビをつけていました。 娘と一緒に感動したのが「笑ってこらえて」のある日本人の物語でした。 その人は、フィリピンに移住して現地の人たちに農業の指導をしているということ。そして土石流の災害を減らすために植林をし、失われた漁業の場所を再生するためにマングローブを植え、初めは地元の人の不理解などに苦しみながらもその土地に豊かな自然と大地の恵みを取り戻すために奔走しているというお話でした。 一番ショックを受けたのは、現地の自然や漁場を奪った原因が「日本」であること。日本への輸出のために木を切り、山がはげ山になって災害が起き、またエビを日本に輸出するためにマングローブの豊かな漁場を伐採してしまったというお話。 「日本」が奪ってしまったそれらのものを取り戻すのに、一日本人が非常に苦労を重ねていま、頑張っているというお話…。 感動と一緒に、もう一つは日本人であることをすごく恥ずかしい思いで娘とテレビを見ていました。 本来だったらば、国を挙げてこれらのことを補償していくべきじゃないのかなぁ?一日本人に任せっきりでいいものなんだろうか? そして、こういうことがまだ世界のあちこちで起きているんだろうなぁ…。 そう思うと、何とも情けない思いがいっぱいで言葉を失いました。 先日、「愛国心を育てる」とうたった教育基本法が改正されたらしいですけど、このような国に住んで育っていたら愛国心なんて育ちませんよ…。 自分の国が、他の国にどんな影響を与えているのかも知らずにのほほんと自分の生活が安定していればいいとあぐらをかいている国の人間には「自分」という意識はあっても「国」という意識は育ちっこありません。 「国」を上げて何かを愛し、物や人を大切に愛おしむ行動をとっていかない限りは本当に「国を愛する気持ち」なんて育たないと思うのです。 自分たちのために他の国の生態系を壊し、その結果どうなったかなんて目もくれないでいる…そういう人間の集まっている国は、結局自分のことしか考えない人間の集まりなんですもの…今まで、その事実を知らなかった私自身も含めて。 こういうことは、一日本人や、一企業や、一団体だけに任せておくことじゃないはずです。国を挙げて、もっと日本という国の行ってきたこういう影響に目を向けて、そこから目をそらさずに自分たちが何をできるのか考える時じゃないのかと思うのです…。 私も、これを見て受けたショックは忘れずに、子供たちにこういう事実を伝えながら「何ができるのか」を一緒に考えていきたいと思います。…人任せではなく、自分で…。 スポンサーサイト
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はげ山はげ山(はげやま、禿山)とは、高木性の樹木が乏しい山をいう。過酷な気象条件下で樹木の生育が困難な僻地のはげ山はともかく、人口密集地など高度な土地利用が行われている地域の上流部で発生した場合には、流出土砂による天井川の発生、港湾の埋没、土砂災害の発生
災害を知るHP[2007/11/30 14:15]
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