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女王の教室~仰げば尊し[2005/09/18 00:53] ドラマ・テレビ
最後まで阿久津真矢は「真矢」のままだった。このラストが見ることが出来てよかった。最後までそこに「存在」していたのだから。
泣きましたよ。涙が出ましたよ。ほんとに。 こんな卒業式見たことなかったですもの。今までの学校物のドラマでは。卒業式の行われている学校で、誰もいない職員室で一人一人の名前を呼びながらパソコンのデーターを削除していく真矢。真矢らしい見送り方だったと思う。自分の身を削ってまで心を傾けた子供たちを自分の手から送り出す時、その思いをすべて口から語って伝えたくなるだろうに、最後まで厳しい生徒たちの「壁」のまま、自分を何ら飾り立てることなくさっと身を引いていく去り際は本当に鮮やかとしか言いようがないと思った。 でもびっくりだよねー。卒業式に「先生、ありがとう」と泣く子供たちに表情1つ変えないで「いつまで感傷に浸っているの?」と突き放す先生って…。学校物のドラマでは最終回が卒業式だと先生も生徒も「感動」の波にもまれて、それで終わり、なのにね。 だからこそ、涙が出たんだよな。こんな愛情の注ぎ方もあるんだなって。自分を言い訳することのない愛情の大きさと深さに、「こういう人もいるよなぁ」ってかえって実感がわいて、制作側の「押しつけないで見ている方に想像させる」やり方がずっしりと重くて。 だからこそ、「先生を尊敬するように強要されたように思える」と歌わなくなった「仰げば尊し」を和美たち教え子は心を込めて歌うことが出来たんだろうと思うのです。 最初から最後まで、このドラマでは今の教育の抱える問題点を鋭くえぐって突きだしていたと思います。弱くなった大人、突き当たる壁を自ら乗り越えたことのない子供たち、ただ先のことを心配して動けないでいる人たち…「今」という時を、戻っては来ない時を流れて生きていくだけの人々。最後まで「自分」を信じて信念に基づいて生きることは本当にむずかしく苦しいことですよね。あえてそれをやり通した真矢を通してその困難を描き出していたように思います。 「公立学校の教師にしかなるつもりはありません」「教師を辞める気はありません」…「なぜ?」と問う人に返した真矢の答えは私の心を揺さぶりました。 「教育は、奇跡を起こすことが出来るからです」「学力や貧富の差がありいろいろな子供がいる公立学校だからこそ…」 この言葉こそ、私が教師をめざした思いそのままだったからです。自分の時間も何もすべてかけて、一生教師をやりたいと思っていた私。「生きていて、成長している」生徒たちとともにいたからこそ味わえた感動。「上の人」に、「なんでわかってあげられないんですか」と涙ながらにくってかかった若い頃。 そんな熱い思いも長い教師生活の中で山から海に流れていくうちに丸くなっていく石のように、次第に角が取れて消えていき、いつの間にかただ流されて、荒波におびえてただ身を潜めているように「無難な」教師になってきてしまったようにも思います。 丸くなることは決して悪いことだとは思いません。丸くなったからこそ出る味わいもあります。でも、角があった頃の自分が思っていたことや悩んでいたこと、その思いまでも一緒に流し去っていってはいけないように思います。 自分については多くを語らず、決して自分を飾ろうとせず、ありのままの自分で出来ることを精一杯やった真矢の言葉は私の心にも深く刻み込まれました。ドラマだからこそ存在できる教師だと思います。だけど、ドラマじゃなくては描けなかったそういう教師や教育の実態をあえて描いてくれたスタッフには本当に感謝します。 最初から衝撃的で賛否両論の激しかったドラマだけれど、少なくとも私にとっては最高のドラマでした。そして、この話を通して「生きていくこと」を教育の場の観点から訴えてもらい、子供たちと話の出来る機会を作ってくれた点についても優れた問題提起の出来たドラマだったと思いました。身の回りにあるすべての美しい物に心揺さぶられることを忘れがちなこの頃、大きな感動をもらいました。 最後に、天海祐希さん、この役、あなたじゃなくちゃ出来なかった役ですね。すっかりあなたの役作りにはまりました。わずかな表情の中に真矢の思いを伝えてくれた演技力、ほんとすばらしいです。息子が桜木を見て阿部寛に惚れたように、私もあなたに惚れました。すばらしい教師役、お疲れ様でした。生徒役のみんなもがんばったね。 「いいかげん、目覚めなさい」の一言は私の中でこれからも響き続けることでしょう。 最後に、蛇足だけど天堂先生。 真矢を見習って厳しさも備えるようになったのは良いけど、服装まで真似なくてもなぁ…(^_^;) 校長先生じゃないけど「大丈夫かぁ?」っていいたくなっちゃうよ。服装と雰囲気だけ真似しても、ミンナのテレビで出ていた「青木女王の教室」の青木さやかのようにお笑いにしかならないよー。あれは娘も息子も大爆笑していたからなぁ。 「なんで蝶が出てくるのか」もわかって納得のエンディング、天海さんの笑顔を心から嬉しく思いました。 第10回感想 第9回感想 第8回感想 第7回感想 第6回感想 第5回感想 第4回感想 第3回感想 第2回感想 第1回感想 女王の教室ーもっと議論を 女王の教室 公式HP スポンサーサイト
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承認待ちコメント
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[2011/07/01 17:30]
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DVDを買った理由
コマちゃん、こんにちは。
このドラマは、年末の再放送で知りました。大掃除の合間に見たので、全体のごくわずかです。その後、公式HPのストーリーをみてぶっ飛びましたね。よくまわりからのクレームでつぶされなかったと。
ドラマの感想はいたるところに載っているのですが、字数制約もあってか「阿久津真矢先生無条件礼賛」が多くて少々疑問に思いました。コマちゃんのレビューは阿久津先生だけでなく、神田和美たち生徒の心理をよくつかんでおり、とても参考になりました。このレビューを見たからこそ、2万円弱の大枚を払ってDVDを買ったのです。
結果は大満足です。阿久津先生や和美のひとことひとことにすごく重みがあることが、ストーリーを知っているのでよくわかりました。
感想を少々。卒業式の教室で和美が阿久津先生に「将来、先生のような教師になります」のかわりに「夢で見た先生、とてもやさしかった。やっとわかりました。あれが本当の先生だって」と言ったのが一番心に残りました。私見ですが「ひとつの考え方を妄信するな。うわべだけをみるな。人の真似をするのではなく自分のスタイルを創れ」と作り手が視聴者に訴えたのでは。
「いいかげん、目覚めなさい」この言葉は誰に向けられたものか。「かっこよくない大人」全体ですか。強いて言うなら「全てをゆとり教育のせいにする親」に対してかもしれません。私もひとりの親なので、反省すること大です。
このドラマは、年末の再放送で知りました。大掃除の合間に見たので、全体のごくわずかです。その後、公式HPのストーリーをみてぶっ飛びましたね。よくまわりからのクレームでつぶされなかったと。
ドラマの感想はいたるところに載っているのですが、字数制約もあってか「阿久津真矢先生無条件礼賛」が多くて少々疑問に思いました。コマちゃんのレビューは阿久津先生だけでなく、神田和美たち生徒の心理をよくつかんでおり、とても参考になりました。このレビューを見たからこそ、2万円弱の大枚を払ってDVDを買ったのです。
結果は大満足です。阿久津先生や和美のひとことひとことにすごく重みがあることが、ストーリーを知っているのでよくわかりました。
感想を少々。卒業式の教室で和美が阿久津先生に「将来、先生のような教師になります」のかわりに「夢で見た先生、とてもやさしかった。やっとわかりました。あれが本当の先生だって」と言ったのが一番心に残りました。私見ですが「ひとつの考え方を妄信するな。うわべだけをみるな。人の真似をするのではなく自分のスタイルを創れ」と作り手が視聴者に訴えたのでは。
「いいかげん、目覚めなさい」この言葉は誰に向けられたものか。「かっこよくない大人」全体ですか。強いて言うなら「全てをゆとり教育のせいにする親」に対してかもしれません。私もひとりの親なので、反省すること大です。
第1回目からの感想読ませて頂きました
TB送りました。blogに毎回のコメントを載せられているので、興味深く読ませて頂きました。
教師の方でこの番組を見るのがつらい方、きっと大勢いるだろうと思います。
ロールシャッハテストのように自分をそこに映して見ることになるからだと思いますね。このドラマは。
私の感想の感想もお待ちしております。
教師の方でこの番組を見るのがつらい方、きっと大勢いるだろうと思います。
ロールシャッハテストのように自分をそこに映して見ることになるからだと思いますね。このドラマは。
私の感想の感想もお待ちしております。
はじめまして
トラックバックしましたが送れなかったようなのでコメントしておきます。
まさしくそう思います。
>おりくんさん
>>このドラマは「行間」の多いドラマで、視聴者にいろいろ考えさせたり想像させたりする余地をたくさん残しています。
まさしくその通りだとわたしも思います。だから、このドラマは今までの「テーマ主張」型のドラマではなく、「問題提起」型のドラマなのかなと思います。
それぞれの先生や生徒たちや親たちの行動を見て、「さて、自分自身や、自分のまわりはどうだろう?」って、振り返るためにあるのかなと。
だから、賛成、反対、両論あっても良いのかなと思うのですよね。
このドラマを作ったスタッフも、「これがファイナルアンサー」だって言っているのではなくて、「あなただったらどうしますか?」と訴えているのだと思ってみていました。
だからわたしは、redsunsさんのご意見に対しても、「わたしはこう思うのですが」という答えはしても、「ドラマはこう言っているのではないか」という答え方は出来ないのですよね。
そういう面で、ほんとに良く作られているドラマだと思いました。
>>このドラマは「行間」の多いドラマで、視聴者にいろいろ考えさせたり想像させたりする余地をたくさん残しています。

それぞれの先生や生徒たちや親たちの行動を見て、「さて、自分自身や、自分のまわりはどうだろう?」って、振り返るためにあるのかなと。
だから、賛成、反対、両論あっても良いのかなと思うのですよね。
このドラマを作ったスタッフも、「これがファイナルアンサー」だって言っているのではなくて、「あなただったらどうしますか?」と訴えているのだと思ってみていました。
だからわたしは、redsunsさんのご意見に対しても、「わたしはこう思うのですが」という答えはしても、「ドラマはこう言っているのではないか」という答え方は出来ないのですよね。
そういう面で、ほんとに良く作られているドラマだと思いました。
>おりくんさん
「そこらへんは、視聴者の想像に任せているのでしょう。」
なるほど、そういう見方もできますね。製作者としては、真矢が教職を追われるところで、その先をはっきりさせずにドラマを終わらせることで、真矢のような教師を追放することになる教育システムに疑問を投げかけていると見ることも出来ますね。それは、並木先生が「追放されるべき教師はむしろ私なのではないか」というような発言がそれを暗示しているとも考えられます。
要するに、真矢という教師を今後どう処置したらよいのかは、ドラマを見た視聴者自身が考える問題であるということかもしれませんね。そのために、あえて真矢が学校を去るところでドラマを終わらせていると考えることが出来ますね。ん~、なかなか奥が深いですな、このドラマ。
「そこらへんは、視聴者の想像に任せているのでしょう。」
なるほど、そういう見方もできますね。製作者としては、真矢が教職を追われるところで、その先をはっきりさせずにドラマを終わらせることで、真矢のような教師を追放することになる教育システムに疑問を投げかけていると見ることも出来ますね。それは、並木先生が「追放されるべき教師はむしろ私なのではないか」というような発言がそれを暗示しているとも考えられます。
要するに、真矢という教師を今後どう処置したらよいのかは、ドラマを見た視聴者自身が考える問題であるということかもしれませんね。そのために、あえて真矢が学校を去るところでドラマを終わらせていると考えることが出来ますね。ん~、なかなか奥が深いですな、このドラマ。
[2005/09/18 18:58]
URL | redsuns
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ありがとう
日本テレビのスタッフのみなさん、俳優、女優のみなさん、どうもありがとうございました。お疲れ様でした。
本当にそう思えるドラマでした。
真矢の処遇については、あえて描いていないのだと思います。
私の個人的な想像では、校長先生、教頭先生、並木先生、天童先生の生き生きした様子や、真矢に出会った和美の表情を見ていれば、校長先生・教頭先生を含む先生方、6年3組の子供達と親御さんが、きっと何か行動を起こし、真矢の処遇に関して決して悪い結果になっていないと考えておきたいです。
実際はどうか判りません。和美とすれ違った真矢の行き先がどこなのか、他の公立校へ転任することになったのか、再教育センターへ行っているのか。そこらへんは、視聴者の想像に任せているのでしょう。
このドラマは「行間」の多いドラマで、視聴者にいろいろ考えさせたり想像させたりする余地をたくさん残しています。その方が、1から10まで説明されるよりも、物語に幅ができて楽しいのではないでしょうか。今、小学生の視聴者も、中学に入ってから見直したら、また違った感想も出てくるでしょうし、大人である私も、観直すたびに新しい発見がありそうです。
本当にそう思えるドラマでした。
真矢の処遇については、あえて描いていないのだと思います。
私の個人的な想像では、校長先生、教頭先生、並木先生、天童先生の生き生きした様子や、真矢に出会った和美の表情を見ていれば、校長先生・教頭先生を含む先生方、6年3組の子供達と親御さんが、きっと何か行動を起こし、真矢の処遇に関して決して悪い結果になっていないと考えておきたいです。
実際はどうか判りません。和美とすれ違った真矢の行き先がどこなのか、他の公立校へ転任することになったのか、再教育センターへ行っているのか。そこらへんは、視聴者の想像に任せているのでしょう。
このドラマは「行間」の多いドラマで、視聴者にいろいろ考えさせたり想像させたりする余地をたくさん残しています。その方が、1から10まで説明されるよりも、物語に幅ができて楽しいのではないでしょうか。今、小学生の視聴者も、中学に入ってから見直したら、また違った感想も出てくるでしょうし、大人である私も、観直すたびに新しい発見がありそうです。
>6年生という子供の力では絶対に無理だから。だって、校長でさえ阻止できなかったんですよ
もしかして、真矢を教職に復帰させるのは6年生という子供の力では無理というのは、すなわち、真矢を説得しこれまでの教育方針を変えさせるのは6年生という子供の力では無理ということですか?
そうですね。真矢の信念の固さからして確かに無理だと思います。しかし、真矢を教職に復帰させる方法は何も、真矢を説得しこれまでの教育方針を変えさせるということには限りません。それに、生徒たちも教育方針の変わった真矢の授業を受けたいとも思っていないでしょう。そもそも、真矢を教職に復帰させるには二つの方法があります。①真矢を説得する②真矢を教職から排除した教育委員会を説得する。①は無理でも、②については可能性があるのではないか、という疑問だったのです。この場合には、校長でさえできないからましてや子供に出来るはずがない、のではなく、校長だからできない、ということになるでしょう。
とはいえ、これも、日本の現状を考えると、ちょっとドラスティック(過激)な結論かもしれません。しかし、理論的には十分可能であるし、真矢の「子供は奇跡を起こす」という言葉からするとそんなに無理なこともないかなと思った次第です。それに、そもそも前半がかなり過激な内容だったですしね。
皆さんのおしゃる通り、これまでの日本のドラマの出来からすればこのドラマは全体的にはすばらしいと思います。でも、前半がこれまでにないほど良く出来ていたので、それに比べると後半の出来がちょっと残念だと思ったのです。まぁ、これはあくまでも個人的感想なので。
もしかして、真矢を教職に復帰させるのは6年生という子供の力では無理というのは、すなわち、真矢を説得しこれまでの教育方針を変えさせるのは6年生という子供の力では無理ということですか?
そうですね。真矢の信念の固さからして確かに無理だと思います。しかし、真矢を教職に復帰させる方法は何も、真矢を説得しこれまでの教育方針を変えさせるということには限りません。それに、生徒たちも教育方針の変わった真矢の授業を受けたいとも思っていないでしょう。そもそも、真矢を教職に復帰させるには二つの方法があります。①真矢を説得する②真矢を教職から排除した教育委員会を説得する。①は無理でも、②については可能性があるのではないか、という疑問だったのです。この場合には、校長でさえできないからましてや子供に出来るはずがない、のではなく、校長だからできない、ということになるでしょう。
とはいえ、これも、日本の現状を考えると、ちょっとドラスティック(過激)な結論かもしれません。しかし、理論的には十分可能であるし、真矢の「子供は奇跡を起こす」という言葉からするとそんなに無理なこともないかなと思った次第です。それに、そもそも前半がかなり過激な内容だったですしね。
皆さんのおしゃる通り、これまでの日本のドラマの出来からすればこのドラマは全体的にはすばらしいと思います。でも、前半がこれまでにないほど良く出来ていたので、それに比べると後半の出来がちょっと残念だと思ったのです。まぁ、これはあくまでも個人的感想なので。
[2005/09/18 16:10]
URL | redsuns
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本当にすばらしかったです。
>京女さん
コメント&TBありがとうございました。真矢の姿勢は常に一貫していて、「自分をいい人」だとは決して言いませんでいたよね。それを判断するのはまわりの人間であって、自分は自分の思う愛情を自分なりに生徒に注いでいた。
なかなか出来ることではないと思います。同じ教師として、わたしには決して出来ないことです。人間、誰しも、自分はいい人だと思われたいし、自分を良く見せたい。でも、そこから陥る穴がたくさんある。それをずっと、自分の態度と言葉で子供たちに投げかけてきた真矢はすごいと思います。
天海さんの演技もすばらしかったですね。
>redsunsさん
わたしはね、あの終わり方で充分だと思います。真矢を連れ戻すことは、6年生という子供の力では絶対に無理だから。だって、校長でさえ阻止できなかったんですよ。それをやっちゃったら、それこそ現実離れだと思うんです。
子供たちは、自分たちで考えて、「真矢の教え」をしっかり守ることが今の自分たちに出来ることだと考えた。だから、学校を抜け出しもせず、教頭に逆らいもせず、時間を守り、給食も全部食べ、勉強をがんばってあれほど真矢を追い出そうとしていた教頭にさえ「真矢の教え」を認めさせたのですから。あの子達に出来る精一杯のことを、「12歳の今、出来ること」を実践した。そう思うのですよ、わたしは。
そういう意味では、子供たちは「自分の力の限界」をきちんと判断する力もついたし、「真矢を連れ戻すために騒ぎを起こす」ことの愚かさも悟ったし、しっかり考えて行動していると思いますよ。
コメント&TBありがとうございました。真矢の姿勢は常に一貫していて、「自分をいい人」だとは決して言いませんでいたよね。それを判断するのはまわりの人間であって、自分は自分の思う愛情を自分なりに生徒に注いでいた。
なかなか出来ることではないと思います。同じ教師として、わたしには決して出来ないことです。人間、誰しも、自分はいい人だと思われたいし、自分を良く見せたい。でも、そこから陥る穴がたくさんある。それをずっと、自分の態度と言葉で子供たちに投げかけてきた真矢はすごいと思います。
天海さんの演技もすばらしかったですね。
>redsunsさん
わたしはね、あの終わり方で充分だと思います。真矢を連れ戻すことは、6年生という子供の力では絶対に無理だから。だって、校長でさえ阻止できなかったんですよ。それをやっちゃったら、それこそ現実離れだと思うんです。
子供たちは、自分たちで考えて、「真矢の教え」をしっかり守ることが今の自分たちに出来ることだと考えた。だから、学校を抜け出しもせず、教頭に逆らいもせず、時間を守り、給食も全部食べ、勉強をがんばってあれほど真矢を追い出そうとしていた教頭にさえ「真矢の教え」を認めさせたのですから。あの子達に出来る精一杯のことを、「12歳の今、出来ること」を実践した。そう思うのですよ、わたしは。
そういう意味では、子供たちは「自分の力の限界」をきちんと判断する力もついたし、「真矢を連れ戻すために騒ぎを起こす」ことの愚かさも悟ったし、しっかり考えて行動していると思いますよ。
考えるとは
個人的には、最終回には感動した部分と納得に行かない部分がありました。感動した部分は、コマちゃんさんがおっしゃっている部分と同じです。
納得がいかない部分というのは、真矢が教育委員会からの通達で教職を追われることになった時の生徒の行動です。生徒たちは、真矢が学校を追い出された時、学校に残ってもらいたいと思っていました。そうであるならば、なぜ、その目的を達成することをしなかったんでしょうか。確かに、教頭の授業をまじめに受けることも重要なことです。しかし、それとは別に真矢が学校にいられるような方法を考え実行することは可能だったはずです。しかも、その方法論の構築方法を生徒達は真矢からすでに教授されていたはずです。これが出来ないのなら、ある意味教育が成功したとはいえないと考えられます。確かに、躾や道徳などの価値的な教育は施せたかもしれません。しかし、重要なのは真矢自身が言っているように、困った時にその問題を解決するための正しい方法論構築能力のはずです。それができないのであれば本当に意味ある教育を施したのか疑問が残ります。
あくまでも個人的な意見ですが、生徒が教育委員会や教頭の上手をいき、見事真矢の教職復帰をさせ、今までとは逆に真矢の問題点を真矢に指摘するというような終わりかたをした方が良かったと思います。窮地の真矢を救い、真矢に意見するようになって初めて真矢を越えたといえるし、そのようになって初めて「考える」ということを理解したといえるからです。一般的には単に思ったことを「考えた」と勘違いする大人は多いです。なので、単に自分で考えて決めることが出来るようになったというだけでは、ある意味危険な状態であるともいえるでしょう。
納得がいかない部分というのは、真矢が教育委員会からの通達で教職を追われることになった時の生徒の行動です。生徒たちは、真矢が学校を追い出された時、学校に残ってもらいたいと思っていました。そうであるならば、なぜ、その目的を達成することをしなかったんでしょうか。確かに、教頭の授業をまじめに受けることも重要なことです。しかし、それとは別に真矢が学校にいられるような方法を考え実行することは可能だったはずです。しかも、その方法論の構築方法を生徒達は真矢からすでに教授されていたはずです。これが出来ないのなら、ある意味教育が成功したとはいえないと考えられます。確かに、躾や道徳などの価値的な教育は施せたかもしれません。しかし、重要なのは真矢自身が言っているように、困った時にその問題を解決するための正しい方法論構築能力のはずです。それができないのであれば本当に意味ある教育を施したのか疑問が残ります。
あくまでも個人的な意見ですが、生徒が教育委員会や教頭の上手をいき、見事真矢の教職復帰をさせ、今までとは逆に真矢の問題点を真矢に指摘するというような終わりかたをした方が良かったと思います。窮地の真矢を救い、真矢に意見するようになって初めて真矢を越えたといえるし、そのようになって初めて「考える」ということを理解したといえるからです。一般的には単に思ったことを「考えた」と勘違いする大人は多いです。なので、単に自分で考えて決めることが出来るようになったというだけでは、ある意味危険な状態であるともいえるでしょう。
[2005/09/18 03:31]
URL | redsuns
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こんちは。
あくまでも憎まれ役に徹する真矢の姿かっこよかったですね。普通、いいように見られようとか偽善者ぶる人が多い中、真矢のあの姿勢って一本筋が通っていてとてもかっこよかったです。
日本テレビ『女王の教室』最終回を見た。ちょっぴりネタバレありなので見てない人は注意。このドラマ、ひそかに毎週楽しみにしていましたが怒涛の最終回は結局最後まで無理のある展開でしたね。しかし、これまでドラマでよく描かれてきた熱血教師を徹底的に打破するという意
くるぶしウォーカー +(ぷらす)[2005/09/18 01:05]
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真矢が笑った!!!
|あんぱ的日々放談|∇ ̄●)ο[2005/09/18 01:20]
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いろんな話題を振りまいたドラマも、今回が感動の最終回です。その前にまず、最初に言っておきたいことが・・・・結局、最後まで、明治製菓、コカコーラ以外のスポンサーはクレジットされませんでした。こんな異常事態は異例のことだと思います。こ
私でもいいですか?[2005/09/18 01:37]
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”女王の教室”が今日で最終回を迎えました。生徒には毎回冷酷な対応をして体罰を与え
ぶっちゃけしんどい[2005/09/18 01:50]
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ちょっと、うるっと来ました。もし、スポンサーにも負けず、世間の抵抗にも負けず、初回からこのラストを考えて作っていたとしたら、このドラマ、かなりの秀作だと思います。どうしてもちょっと負けた感があるので。ちょっと最後、弱い!と思うところはありましたが、あれは
つれづれなる・・・日記?[2005/09/18 01:54]
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<あらすじ>過労で倒れた真矢先生は病院へ。生徒達は何か問題を起こせば真矢が現れるだろうと問題を起こし、予期せぬ展開に陥りピンチに。すると本当に真矢が現れ身を挺して生徒を守る。しかし、この騒ぎが決定打となった真矢は結局、学校を去る事になる。そして真矢のいな
新珍探偵ジナンの推理ブログ[2005/09/18 02:04]
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なにやら政治の世界では第一野党の民主党の党首が世代交代で若返らはったようで、そんな今日ってもう昨日のことになってしまった9月17日。 は、そういえば『シンデレラマン』の封切りでもありました。「大切なものをまもるために奇跡を起こした男がいた」なん...
ぼちぼちですわ[2005/09/18 02:12]
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女王の教室 最終話見ましたぁ。{/hiyo_cry2/}ドラマを見始めた時から、真矢はきっといい先生なんだな、という予測は付いていたし、きっと最後はいい先生だということが皆にもわかってめでたし、めでたしで終わる…と思っていましたが・・・。なんか、予想以上の出来だった・
京女のハマリゴト[2005/09/18 02:21]
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冒頭から「阿久津先生のおかげで」「阿久津先生にもっと勉強を教えてもらいたい」とまくし立てる生徒達。すごくドラマとして自我自尊なんですが。「いい先生」とかは視聴者が判断すればいいことであって、あそこまで生徒に言わせると見ている側はうっとおしい以外の何者でも
B@BIRON どらまれびゅー[2005/09/18 04:43]
B@BIRON どらまれびゅー[2005/09/18 04:43]
「女王の教室」最終回。これまでの話が全て繋がる時・・・(その2と合わせて2件トラバをお送りします。)
The Natsu Style[2005/09/18 11:28]
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明治とコカコーラは無事卒業しました。最終話の感想です。公式サイトは→女王の教室まず最終話のストーリーを簡単に・・・阿久津真矢(天海祐希)は日々の過労から倒れてしまう。入院を知った神田和美(志田未来)らは病院や真矢の自宅に向かったがそこには誰も居なかった。
ota-broadcast[2005/09/18 11:51]
ota-broadcast[2005/09/18 11:51]
どんな教師が正しいのか、まだわかりません……。 非常に印象的な台詞でした。「自...
HKweb[2005/09/18 13:00]
HKweb[2005/09/18 13:00]
おまえら、どいつもこいつも泣かせやがって! ……もう、涙ダラダラさぁ……。『女王の教室』最終回……。 この物語のキーワードである
「勝手にいろいろ考えよう」[2005/09/18 15:24]
「勝手にいろいろ考えよう」[2005/09/18 15:24]
「女王の教室」最終回。これまでの話が全て繋がる時・・・(その1と合わせてお送りします。どうぞ両方お読み下さい。)
The Natsu Style[2005/09/18 17:03]
The Natsu Style[2005/09/18 17:03]
「仰げば尊し」このドラマを締めくくるにふさわしい歌詞だと思います。歌詞の一言、一
STORM[2005/09/18 17:27]
STORM[2005/09/18 17:27]
ついにやってきました。話題のドラマ、『女王の教室』が最終回です。めっちゃ楽しみにしておりましたよ~。先週は文化祭の打ち上げで見れなかったしね(´・ω・`)最終回も6年3組のみんなは事件を起こしてくれましたね。。
ぽいぽいぽぽいぽい・⌒ ヾ(*´ー`)[2005/09/18 17:43]
ぽいぽいぽぽいぽい・⌒ ヾ(*´ー`)[2005/09/18 17:43]
『真矢のいない卒業式』 この物語は 悪魔のような鬼教師に 小学6年の子供たちが戦いを挑んだ 一年間の記録 今日のオープニングは、子供達大勢! 最初は和美ちゃん一人。 2行目はひかるちゃんと馬場ちゃん? 3行目には由介が増えて、 最後は全員!?
どらま・のーと[2005/09/18 18:11]
どらま・のーと[2005/09/18 18:11]
最終回。ドラマのテーマと役者陣の演技に大きな感動、感銘を受けましたが、最後まで、そして見終えた今でも、ある種の引っ掛かりを解消することはできませんでした。
伊達でございます![2005/09/18 20:18]
伊達でございます![2005/09/18 20:18]
多くを語る必要はないでしょうね(ノД`)いい加減目覚めなさい人生に不安があるのは当たり前です大事なのは、そのせいで自信を失ったり、根も葉もない噂に乗ったり、人を傷つけたりしないことですたとえば、人間は死んだらどうなるかなんて誰にもわからない言うとおりにすれば
廃人日記(ぁ[2005/09/19 00:46]
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岡田代表から新しい民主党代表が選出されました 何と、43歳の新鋭前原氏です 私、管氏だったら、かわりばえしないなぁと思ってました 別に若い指導者でいいじゃないかと思いました それを言うなら、自民党だって、オジジ軍団は退けて もっと若い人たちに活躍し...
日々ニュース&ティータイム[2005/09/19 08:13]
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まあ、ソフトランディング出来た最終回なのではないでしょうか?このドラマ、あきらかに前半までと後半の数回はテイストがかわってましたね。前半、見るのが辛くて何度か見るのをやめようかと思いつつ、どうにか見続けてましたが、後半は、結構安心して見てられるようにな...
おそらく音楽・映画に関する徒然書き[2005/09/19 09:20]
おそらく音楽・映画に関する徒然書き[2005/09/19 09:20]
バイト帰りで速攻見て、今『女王の教室』の最終話を見終わった。ラストでやられた。卒業式でも自分の仮面を剥ぐことなく子供たちと別れたので、このまま終わるのかと思っていただけに(そういう妥協なしに「真矢」というキャラクターを崩さなかった、真矢という作中人物も演出
アイスクリームが流す涙[2005/09/19 23:12]
アイスクリームが流す涙[2005/09/19 23:12]
――いい先生じゃなくてもいい。真矢は真矢のままでいいじゃん。それでも私は先生が好
電影道士[2005/09/21 23:40]
電影道士[2005/09/21 23:40]
すごいドラマが、すごいまま、すごい終わり方をしました。
あずスタ[2005/09/22 02:23]
あずスタ[2005/09/22 02:23]
女王の教室は第1回から気になり,見ていたドラマでした。最終回を観たあとで,インスピレーションにまかせて書き上げた コメント集です。blogで見やすいように,Book Mark でリンクしました。番組を見たことが無い方は女王の教室 日本テレビ公式HP ご覧下さい。「女王の
ファミリー メンタル クリニック[2005/09/30 08:41]
ファミリー メンタル クリニック[2005/09/30 08:41]
いや~ 録画に失敗して今見終わったところでした。 過度の期待をしてしまったのがいけなかったのか、 なんだか期待はずれというのが率直な感想。 期待が高いと面白いものも面白くなってしまう。なんて贅沢な話でしょうか。 まぁ、よく映画でもあることですが・・・ いくつか
ドラマ!テレビ!言いたい放題[2005/10/01 13:02]
ドラマ!テレビ!言いたい放題[2005/10/01 13:02]
結局、1回目を見ていないのですが、 重い主張を笑いとかで逃げないで直球でまとめきった脚本と 眉毛の1本1本まで意のままにしているような天海さんの演技と 達者な子役たちの演技がからみあって、 記憶に残るドラマになったと思います。 このドラマは、 まず、言いたい
inatt blog[2005/10/23 22:13]
inatt blog[2005/10/23 22:13]
――いい先生じゃなくてもいい。真矢は真矢のままでいいじゃん。それでも私は先生が好
電影道士[2007/01/20 22:23]
電影道士[2007/01/20 22:23]