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女王の教室#6[2005/08/06 22:34] ドラマ・テレビ
「夏休みがない」ことに対しても、「罰」と「ごほうび」をちらつかせ、教室の子供たちに納得させ「来ます!」と宣言させる真矢。親たちに対しても、「無料の塾」という言葉でかえって喜ばせ、夏休みの「自主」登校が始まる。
「やめようぜ」という由介に対して和美はしかし、「ピンチはチャンスかも」と前向きに考え、かえって「友達を作ろう」と張り切る。そんな和美に声をかけられても、「どうせ無駄よ」と冷たく突き放すひかる、「何かたくらんでいるんでしょ」と疑う馬場。 しかし、和美は「ご褒美」目当てではなく、「自分の目標」・・・友達作り、思い出作りのために毎日登校する。ご褒美の目安の「シール」は受け取らず、そのため相変わらず6班は掃除と雑用に明け暮れる。いらだつ馬場と淡々としたひかる。和美はそんな二人に「班で一緒に休みに遊びに行こう」と誘う。 当日、由介と駅で待つ和美だが、二人は1時間待っても来ない。和美は由介と、ひかるの家に向かう。そこで外出しているひかるを待つ間、母親と話をして待つが、かえってきたひかると母親の会話に違和感を覚える和美。ひかるの部屋で「親友だから」という和美の言葉を聞いたひかるは、ある写真を和美の手から取り上げ、「あなたなんか親友じゃない」と言って和美と由介を追い出す。そこに現れる真矢。「他人の心に土足で踏み込んだ」と言われて思い詰める和美。・・・そんな様子を、実は駅からずっと二人の後に付いてきていた馬場が見ていた。 姉の言葉にヒントを得て、「近づいてくれないなら自分から近づこう」と思った和美は、徹夜でクラス全員に手紙を書く。朝早く登校し、一人一人の机にそれを入れていく和美の笑顔を由介も嬉しそうに見ていたところへ、ひかるが登校する。手紙を渡す和美の手をはねつけるひかるに、何とか由介が渡そうとしていると今度は馬場が来る。馬場は、「早く掃除しなくちゃ、また怒られるでしょ」とやはり手紙を受け取らない。仕方なく手紙を机に入れて、和美と由介が掃除をはじめようとするが、ひかるは一人本を読んでいる。そんなひかるにも「掃除してください」と注意する馬場に、真矢のいいなりになって点数稼ぎをする馬場を強く非難する。教室を飛び出す馬場。 そんな二人を見て、和美は馬場のイラスト帳をひかるに見せ「馬場ちゃんにとって、ひかるちゃんはあこがれだったんだよ」と伝える。「友だちなんかいらない」と本と和美の書いた手紙を持ってひかるも教室を飛び出す。そこに来た真矢に、和美は、「ひかるちゃんのことが知りたい」と訴えると、真矢はひかるの友達を作らない、本ばかり読んでいる本当の理由を話す。ひかるの本当の気持ちを知った和美は、屋上にいるひかるに、「私はいなくなったりしないから」と伝え、教室に戻る。それも一部始終物陰から見ている馬場。 思いの伝わらないもどかしさを持って教室に戻った和美の目に映ったのは、手紙を読むクラスメートの姿。しかし、一人が「なにー、これ」とバカにし始めると、みんな一斉にあざけりはじめ、ついにはびりびりに破いて捨てる。陰で涙する和美。これを見た由介は教室に飛び込んで「やめろよ!」とつかみかかる。教室は騒然となり、これを止めようとした和美が押されてガラス戸を突き破り、廊下に飛び出してしまう。和美の足からしたたり落ちる血。散らばるガラスの破片。それを見たひかるはその場にへたり込んでしまう。 「神田さん!」その場に来た真矢が止血をし、抱き上げて保健室へ連れて行く。それを見た馬場は、教室にもどって和美の手紙を開く。自分の誕生日祝いをしようね、と書いてくれた和美の手紙と共に、自分と和美が仲良く寄り添うパラパラ漫画が入っていた。自分と「友だちだよ」と言ってくれた和美のことを思い出し、涙する馬場。 一方、しっかり治療を終えて「これでもクラスに戻るの?」という真矢に、「戻ります」という和美が教室に戻ると無言のクラス。あとから来た真矢が「代表委員、ガラスを片づけなさい」と言われるままに、由介と、足を引きずった和美が片付けをはじめようとすると、「私も手伝います」とひかるが立ち上がる。あとから、馬場が、「私もやります。私、友だちから手紙なんてもらったの、初めてだった。嬉しかった」と立ち上がる。 この言葉を皮切りに、「ぼくも」「わたしも」と、立ち上がる子供たち。かすかに微笑み、一呼吸おいて「個人面談をする必要がありそうね・・・そう、まずは・・・」と真矢の指名したのは、恵里花だった。 うん・・・このドラマの投げかけているものがだんだんはっきりしてきた気がします。 1つ前の「ドラゴン桜#5」の感想の続きにもなりますけど、どちらも「学歴社会」と、それに伴う「競争」とか「利己主義」とかの抱える有効性と問題点、そんな物を描き出しているように思います。「薬」と「毒」との配分や、使い分けを誤ると、こんな事態に陥るんだ、と言うことを・・・今、実際におこっている「薬は万能」「毒は排除」という決めつけた考え方と、それによって出てくる副作用・・・それをドラマのなかではっきりと描いて見せているのだと思います。 ただ、女王の教室がなぜこんなに賛否両論に分かれているかと言えば、人々が今まで、「薬だよ」と言い張って与えてきたものからこんなに副作用が出てきているという「現実」をスクラップして凝縮して見せていること、本来は、「薬」を与えて「治療」するはずの立場の人間が、「薬の乱用」をして見せている(ふりをしている?)こと、「毒」を徹底的に認めず排除していること・・・つまり、「薬」と「毒」をはっきりと区別して極端に描いているからだと思うのです。 人は、医者の医療ミスを許さないように、警察や法律の番人の法規違反を許さないように、人を教える立場の「教師」に対しても非常に「完璧さ」を求めます。当然、「薬」と書いてあるものは、「体にいいはずのものであるべき」であり、「毒」と書いてあれば「決して口にしたりさわったりしてはならないもの」と信じて疑わず、予想した効果が出ない時は、激しくそれを責め立てます。 確かに、「表記に偽りあり」となったら責められるのは当然かもしれませんが、では、その薬なり、毒なりを使う立場にあるものには何の責任もないのでしょうか。たとえば、薬を飲み過ぎたり、飲む時間や配分を間違えたりしていないでしょうか。自分勝手にいろいろな効果を考えて薬を重複して飲んだり、逆にもういいからと勝手にやめたりしていないでしょうか。毒を毒としてずっと認めないでいたら、その「効能」まで見落としていたのではないでしょうか。「毒をもって毒を制す」という格言が生まれてきたのはなぜでしょうか。多量に浴びると大いなる毒であるX線、放射能も微量だったら病症を見つけ、癌を治療することだって出来るのです。 要するに、「使い方次第」、「使う人の問題」なんですよね。 これ以上このことを話すと、もっといろいろ言いたいことがあるので長くなるからやめますけど、「ドラゴン桜」の桜木は、この「毒と薬の使い分け」を知り尽くしていて、その「うまい使い方」を教えてくれているから爽快で好感を持てるのだと思います。 では、真矢はどうでしょうか。真矢は、明らかに「薬の使いすぎ」です。それによって、目に見える「副作用」が出てきていたのが前回まででした。副作用とは、つまり、「成績至上主義のエゴイストびいき」とか、「自分だけが利益を得られれば事も無し」という利己主義とか、「自分には関係ないからしらんふり」したり、「自分がよく見てもらうために人を悪者にする」という自己中心的考えとか、「なんだか知らないけどむかつく気分の処理が出来ない」人間がその対象を自分よりも弱い立場にあるものに向けるいじめの構造とか。 そして、もう一つ、その副作用に対して、真矢はこれまでこれといった手だてをとっているようには見えず、さらに薬を与え続けているように思えるから・・・つまり、本来は「薬」であるべきものが実は「毒」になっているから・・・「これは毒だ!」と叫ぶ人々が出てきているのだと思います。 さて、では、人がその病気を治す時に、有効なものは何でしょうか。「薬」でしょうか、「毒」でしょうか。私は、それだけではないと思うのです。つまり、人間の体には生まれつきもっているもっと大きな力、「免疫」「抗体」「再生力」が備わっています。かすり傷くらいだったら、きれいに洗って放っておけば自然に治ります。折れた骨も、正しい位置に戻して固定してあげれば自然に治ります。しかも、さらに強くなって。初期の風邪は、「暖かくして栄養をとり、安静にする」事によって、薬が無くても治ります。この治癒力を高めるのは何かと言えば、「心」ではないでしょうか。 「睡眠」「リズムのある生活」「生き甲斐のある生活」「適度な緊張と休養」「笑顔」これらのものがもたらす力は、薬以上のものです。それが得られなくなった時に初めて、薬が手助けをする・・・、つまり、薬も毒も、それがすべてではなく、あくまでも「生きるための補助」でしかないのです。 真矢は、今まで何もやってこなかったのでしょうか。ただ薬をばらまいていただけだったのでしょうか。そうではなく、「和美」という「強い抗体」を育てていたんだと思います。その一方で、真矢という「薬をまき散らす毒」の存在は、それぞれの子供の心の奥にある「膿」を浮き上がらせてきています。その「膿」を自覚し、自らそれを廃しようとしない限り、自分の傷を治そうとしない限りはどんな名医でも治せないのではないでしょうか。まず「和美」という抗体が強く育っていったから、それをもとに「由介」が自らの傷を治そうという気になり、その力はさらに今回「ひかる」や「馬場」にも伝わったのだと思います。 何より強いのは、この「和美」と言う抗体は、「自分で考えて試行錯誤して行動し、自分の手で道をつかんだ」事です。今回のドラマで、クラスの父母とのトラブルに真矢に救いを求める天童先生に対して、「教師だったら自分で考えたらどうですか」と突き放す真矢の言葉にもあります。真矢には、真矢のやり方がある。それを天童先生が真似したからって決してうまくいくものではないのです。自分なりに考えて、自分の出来ることを精一杯やっていくことで伝わる気持ちがあり、変わっていくものがあることを真矢は言っているのだと思います。 真矢は、すごいです。知識は豊富、観察力は鋭く、運動も、非常時の対応も完璧。次から次へと状況に応じて対応できる幅の広さ。非のうちどころもありません。それはきっと、かなりの様々な経験から、自分なりに考えて身につけてきた自分の財産なのだと思います。そこまで真矢を強くしたのは何かと言ったら・・・教師としての自分を、教師にふさわしいもの、つまり子供を育てるプロとしての「目印」になろうとする情熱なのではないかと思います。それがあるから真矢は「女王」であり、「生徒を育てる」事が出来るのでは。 さて、次回は真矢が恵里花にスパイをさせようとします。恵里花が「財布をとって、和美になすりつけた」という弱さをもっていることを鋭くえぐります。見せかけだけの弱いつながりだった恵里花の和美に対する思いが、どう変わっていくのでしょうか。 それにしても、「抗体」としての和美はまだまだ受難の日々かもしれません。でも、3人、完全に支え合う強い仲間が出来たのだから、今までよりはもっとパワーアップできるでしょう。だんだん真矢にまっすぐ向かえるようになった和美の目の強い光が、クラスメートたちにも少しずつ宿っていくように応援します。そしてきっと、自らを「毒」に仕立てて冷たくて黒い服に隠した真矢の愛情は、戦う和美を陰ながら支えていくのだと思います。 多分、卒業して皆が巣立つその日までずっとそのかすかな微笑のままで・・・。 追記:これこそが、真矢の1年がかりの「生きる力をつけるため」の壮大な「総合学習」だと、この頃思ったりもします。 追記2:ただし、学校現場を知っているものとしては、「えーあれはないよなー」ってことはいっぱい出てきます。(卒業証書、怪我への対応、等々・・・)まあ、そのへんはどの学校ドラマにもある「演出」として気にしないことにしています。 第5回感想 第4回感想 第3回感想 第2回感想 第1回感想 女王の教室ーもっと議論を 女王の教室 公式HP スポンサーサイト
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初めまして。新といいます。
考察力がすばらしいと思い、TBさせていただきました。
「薬」を例えにもってくることでなるほどと納得する部分がありました。私も管理人様を見習い、考察力を身に付けなくては…
考察力がすばらしいと思い、TBさせていただきました。
「薬」を例えにもってくることでなるほどと納得する部分がありました。私も管理人様を見習い、考察力を身に付けなくては…
[2005/08/10 10:06]
URL | 新
[ 編集]

はじめまして。
その教え方の是非はともかく、真矢先生は、子供に説いて教えるのではなく、子供に自分で考えさせ自分で答えを出させようしている、ということですよね。その点では同感です。しかし、私は、このドラマを道徳教育とか人間性の育成という観点ではなく、ちょっと違った観点から見ています。
ある目的を現実に達成するためは、正しい方法論を構築する必要があります。この方法論を確立するためにあるのが学問(教育)といえます。しかし、特に社会関係(人間関係)については、学問という理論、すなわち道具を持っているだけは目的達成の手段として実際に使えるようにはなりません。どの場面でどのようにその「道具」を使うかの方法論をも習得する必要があります。
現在の日本の教育では、子供に理論という道具を持たせるだけで、その使い方を教えることはないといえるのではないでしょうか。それに、そもそも自分自身も理論の使い方を知らない教師が多いと思います。たとえば、生徒から「なぜ数学なんか勉強する必要があるのか?普通の人は役に立たないのでは?」と聞かれて、それに「受験のため」という理由ではなく、真の理由を答えられる教師が何人いるでしょうか? 少なくとも「女王の教室」に出てくる真矢先生以外の教師は皆これに属する人たちですね。特に、クラスの父母とのトラブルを解決する方法論を構築できない天童先生は社会学的知識がそもそもないか、仮に知っていてもそれを実践的には使えないということになるでしょう。
それに対し、真矢先生は、これらの教師とは異なり、自分自身も道具の使いかたを習得しており、その道具だけでなくその使い方まで生徒に教えるということを行っているといえると思います。
たとえば、和美ちゃんは、「クラスの皆と仲良くし、団結したい」という「目的」を持っています。その目的を達成するには、「正しい方法論」を構築する必要があります。では、その目的達成のための正しい方法論を構築するにはどうしたら良いのか?ここで、理論とその実践方法を習得していない子供は(子供に限りませんが)、主観的に自分の経験則を基に構築された価値観で現実を評価し、その結果思い込みによる誤った方法論を構築するか、あるいは目的達成が科学的には可能であってもそれに気づかず目的達成は不可能であると結論付けてしまうかでしょう。そして、仮に方法論を構築したとしても、経験則でも正しい方法論が認識可能な単純な目的を除けば、主観的に構築された方法論では目的を達成する可能性はきわめて低い(現実的には不可能)ということになるでしょう。現に、和美ちゃんは皆が親友だと思い、自分自身と他の生徒が同じ考え方(価値観)だと錯覚し、「話せばわかる」とか「裏切られることはない」という前提で行動した結果、目的とはまったく異なった結果(いじめ)が発生することになります。
そこで、真矢先生は、目的達成の手段として和美ちゃんに以下のことを自分で気づくように仕向けました。①クラスをまとめる、ないしはいじめに会わないようにするには、まず、クラスという集団から阻害ないしは自発的に距離を置いている人間をターゲットにし味方につける。②ターゲットにした相手を説得し味方につけるには、自分の主観的な価値観で相手を見るのではなく、まず相手の情報を収集し、客観的に相手を知り、相手の立場に立って説得する。これは、交渉学ないしは政治学的に見ると定石的な手段といえます。つまり、真矢先生は、「人と交渉する時は~」とか「人と理解しあうには(人を説得するには)~」という交渉学ないしは政治学的な理論的な知識を教えることなく、理論とその使い方までを教えているということだと考えられます。たとえ、理論的なことだけを教わってもそれだけでは実践には使えません。ましてや、その理論の名称を覚えても現実的にはまったく役に立ちません。その点、実践で使える知識を教えている点には感心します。
現実に、真矢先生は、自分が習得している学問的知識(おそらく哲学、数学、心理学、政治学などと思われます)を使い、他の教師(校長・教頭も含めて)や父兄をも自分の手中に収めています。そのような、自分が習得している実践的に使える知識を難しい言葉を使わずに子供に習得さようとしているのではないでしょうか・・
ともかく、今後の展開が楽しみです。
長々とした書き込み失礼しました。
その教え方の是非はともかく、真矢先生は、子供に説いて教えるのではなく、子供に自分で考えさせ自分で答えを出させようしている、ということですよね。その点では同感です。しかし、私は、このドラマを道徳教育とか人間性の育成という観点ではなく、ちょっと違った観点から見ています。
ある目的を現実に達成するためは、正しい方法論を構築する必要があります。この方法論を確立するためにあるのが学問(教育)といえます。しかし、特に社会関係(人間関係)については、学問という理論、すなわち道具を持っているだけは目的達成の手段として実際に使えるようにはなりません。どの場面でどのようにその「道具」を使うかの方法論をも習得する必要があります。
現在の日本の教育では、子供に理論という道具を持たせるだけで、その使い方を教えることはないといえるのではないでしょうか。それに、そもそも自分自身も理論の使い方を知らない教師が多いと思います。たとえば、生徒から「なぜ数学なんか勉強する必要があるのか?普通の人は役に立たないのでは?」と聞かれて、それに「受験のため」という理由ではなく、真の理由を答えられる教師が何人いるでしょうか? 少なくとも「女王の教室」に出てくる真矢先生以外の教師は皆これに属する人たちですね。特に、クラスの父母とのトラブルを解決する方法論を構築できない天童先生は社会学的知識がそもそもないか、仮に知っていてもそれを実践的には使えないということになるでしょう。
それに対し、真矢先生は、これらの教師とは異なり、自分自身も道具の使いかたを習得しており、その道具だけでなくその使い方まで生徒に教えるということを行っているといえると思います。
たとえば、和美ちゃんは、「クラスの皆と仲良くし、団結したい」という「目的」を持っています。その目的を達成するには、「正しい方法論」を構築する必要があります。では、その目的達成のための正しい方法論を構築するにはどうしたら良いのか?ここで、理論とその実践方法を習得していない子供は(子供に限りませんが)、主観的に自分の経験則を基に構築された価値観で現実を評価し、その結果思い込みによる誤った方法論を構築するか、あるいは目的達成が科学的には可能であってもそれに気づかず目的達成は不可能であると結論付けてしまうかでしょう。そして、仮に方法論を構築したとしても、経験則でも正しい方法論が認識可能な単純な目的を除けば、主観的に構築された方法論では目的を達成する可能性はきわめて低い(現実的には不可能)ということになるでしょう。現に、和美ちゃんは皆が親友だと思い、自分自身と他の生徒が同じ考え方(価値観)だと錯覚し、「話せばわかる」とか「裏切られることはない」という前提で行動した結果、目的とはまったく異なった結果(いじめ)が発生することになります。
そこで、真矢先生は、目的達成の手段として和美ちゃんに以下のことを自分で気づくように仕向けました。①クラスをまとめる、ないしはいじめに会わないようにするには、まず、クラスという集団から阻害ないしは自発的に距離を置いている人間をターゲットにし味方につける。②ターゲットにした相手を説得し味方につけるには、自分の主観的な価値観で相手を見るのではなく、まず相手の情報を収集し、客観的に相手を知り、相手の立場に立って説得する。これは、交渉学ないしは政治学的に見ると定石的な手段といえます。つまり、真矢先生は、「人と交渉する時は~」とか「人と理解しあうには(人を説得するには)~」という交渉学ないしは政治学的な理論的な知識を教えることなく、理論とその使い方までを教えているということだと考えられます。たとえ、理論的なことだけを教わってもそれだけでは実践には使えません。ましてや、その理論の名称を覚えても現実的にはまったく役に立ちません。その点、実践で使える知識を教えている点には感心します。
現実に、真矢先生は、自分が習得している学問的知識(おそらく哲学、数学、心理学、政治学などと思われます)を使い、他の教師(校長・教頭も含めて)や父兄をも自分の手中に収めています。そのような、自分が習得している実践的に使える知識を難しい言葉を使わずに子供に習得さようとしているのではないでしょうか・・
ともかく、今後の展開が楽しみです。
長々とした書き込み失礼しました。
[2005/08/08 05:50]
URL | redsuns
[ 編集]

こんばんは、
薬、毒、免疫 着想が面白いですね。
感心しました。
さて、「えーあれはないよな!」の部分で、「女王の教室 第6話 失格教師=阿久津真矢」と言う記事を書きましたのでTBさせていただきます。
薬、毒、免疫 着想が面白いですね。
感心しました。
さて、「えーあれはないよな!」の部分で、「女王の教室 第6話 失格教師=阿久津真矢」と言う記事を書きましたのでTBさせていただきます。
おせわになります。
読ませていただくと考えないといけないことがたくさんあります。
前回で
>「自分で考えて試行錯誤して行動し、自分の手で道をつかんだ」
については同じようなことを思いました。
テーマがこれだけとは思ってないのですが、まだ、見えていません。
書かれた文書も思い出しつつ、このドラマのテーマを見つけてたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
読ませていただくと考えないといけないことがたくさんあります。
前回で
>「自分で考えて試行錯誤して行動し、自分の手で道をつかんだ」
については同じようなことを思いました。
テーマがこれだけとは思ってないのですが、まだ、見えていません。
書かれた文書も思い出しつつ、このドラマのテーマを見つけてたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。
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