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女王の教室#5
[2005/08/01 16:24] ドラマ・テレビ
財布事件のことで気が重い中、学校に行った和美だが、元気に挨拶するもみんなから無視され、嫌がらせを受ける。教科書は落書きだらけで読めず、水泳の時間には足を引っ張られて溺れそうになる。帰りには鞄に石やゴミが詰まっている。

通りかかった天童先生が、和美の様子を見てカバンの中を見つけ、「誰?こんなことするのは?」と一喝しても、教室はシーンとするばかり。「神田さんがいじめられています」という天童先生の訴えに、「いじめはなくなりません。自分ではねつける力をつけてやらなくては」「あなたがかばうことで、いじめはもっとひどくなりますよ」と一蹴する真矢先生。

翌日、和美の机は思いきりひどい落書きをされて廊下に出されていた。それでも明るく教室に入ろうとする和美の頭に水が落ちてくる。クラスメイトのあざけりの声を聞き、いたたまれず学校を飛び出す和美。「ついに逃げ出すの?」「私について、仲良くしていれば楽なのに」という真矢の誘いを拒む和美に、「自分一人の力でやりなさい。」と告げる真矢先生。

和美は、由介を訪ねる。真矢から卒業証書を渡されて「学校に行かなくてすんで楽だ」と強がる由介に、「何でそんなに一生懸命なんだ?」と聞かれ、「せっかく同じクラスになった仲間じゃない、バラバラなままなんていや。みんなで思い出作りたいじゃない。この1年、捨てたなんて言わないでよ。」と答える。迷っていた由介も、「わかった。このままじゃ悔しいしな」といい、学校に戻ることを決心する。

翌日、二人で登校し、落書きされた机を二人で運び込み、由介は真矢に卒業証書を返し、和美は「もう、逃げませんから」と真矢に告げる。


辛いことから逃げ出そうとすることは楽だし、その時は良いかもしれないけど、あとには何も残らない。だから、逃げないで・・・。そんな思いが感じられた今回でした。

真矢に向かっていっても何も出来ない、と自分の無力さを認めて学校に来なくなった由介は、けれども以前真矢が言っていたように「逃げて」いたんでしょうね。だからあえて、「卒業証書」を渡したことで「逃げても良いのよ」と逆に由介の逃げ場をなくしていたのかもしれないと思います。由介はどこかで「学校に来なさい」と言われることを待っていたのではないでしょうか。でも、言われていくようになったら、次に何かあった時、「また誰かが何とかしてくれる」という人任せになってしまいます。「俺は行く」という気持ちを持たせるために、あえて逃げ場を無くしたように思いました。

和美のお姉さん。「私は体は弱いけど、ケンカは強いのよ」と真矢に文句を言いに行きます。けれども、結局自分の弱み、「学校から逃げている」ということを真矢に指摘されてすごすご引き下がります。「一番嫌いな動物は人間」という彼女は、やっぱり人間から逃げていて、足場がしっかりしていない様子です。

和美は、あんなにされてもまだ友だちをかばいます。彼女にとっては、「同じクラスになった」ことが運命であって、それを大切に思っています。それが和美を支えていたけれど、その支えはあまりにもろいものだというのが現実でした。真矢は、和美をしっかり見ています。だからこそ、和美の中にある真剣な思いを頑丈なものにしていきたかったのではないかという気がします。

天童先生と、馬場ちゃんと、恵里香達と、やってきたのは「お友達ごっこ」であって、何か障害があるとあっという間に崩れてしまうはかないものでした。真矢という大きな壁の前にあっという間にぼろが出た「お友達ごっこ」。なあなあの関係で満足できるのだったら良いかもしれないけれど、本当の意味での友だちとは、何かあってもお互いに信じ合える強さと、互いの気持ちや立場を思いやれるやさしさと、ほんとに相手のことを思ったら、相手の欠点をついて辛いことだって言い合える厳しさが必要なのです。

現に、親友だと思っていた恵里香達3人は、和美が「うざい」というあっさりとした理由で前回ケンカした財布自慢していた3人組とつながって友だちごっこを始めました。いじめのはじまりなんてそんな物です。「自分がのけ者にされるのが怖い」そのために恵里花は他の二人を味方につけ、同じグループの三人を味方につけ、和美に矛先を向けることで「仲間意識」を持とうとしています。見ている子も、何も言わない子も、「自分には火の粉が降りかからないように」という思いだけです。結局はみんなひとりぼっちなのに。

そんな中で、真矢という壁に立ち向かおうとする力のある和美が、真矢へのうっ積を一身に受けているのに、友だちを訴えて自分が楽になろうとはしない強い子であることを真矢は見抜いていたのでしょう。前回の最後に、「泣かない」といったけれども、ついに崩れて学校から出て行こうとした和美を真矢はちゃんと見ていて、「逃げるのね?」と怒りを自分に向けさせ、「私と仲良くするのが一番楽なの」という言葉をはねつけることの出来た和美に、「一人で何とかするのよ。自分の力で」と、次へのステップを与えています。

和美は結局、友だちにも、家族にも、誰にも頼れなくなったところで自分のやるべきことを見いだしました。あんなひどい裏切りにあっても捨てなかった写真。怒りにまかせて捨ててしまった由介のモグラの人形。それらへの自分や由介の思いを感じることで、自分が本当に大切なものが何かを再確認し、目標を持ち、支えられずに自分で歩こうと決めることが出来たのでしょう。「もう、逃げません」・・・七月、和美の心からも梅雨が去ったようなまっすぐな瞳でした。

人に頼らずに、自分で決めたことはやりとげるために大きなエネルギーを持つことが出来ます。ものがあふれていて何でも与えられる今の子供達は、「自分で何としてもこれをしよう」とか「自分は絶対にこうなりたい」という「はい上がる努力」・・・もう死語かもしれないけれど、「ハングリー精神」が感じられないのです。「まあ、何とかやってるからいいや」「これ以上は悪くならないから適当にやろう」という気持ちの子がほとんどで、「誰かが何とかしてくれる」受け身の子が非常に多いです。

授業中、あまりに騒がしくて授業にならず、「やる気のないものは出て行きなさい!」と先生が怒ったら、クラス全員が悪びれずに出て行ってしまったなんていうのも今は全然珍しくありません。学校から帰っても、「何で授業を受けさせないのですか」と親が怒ってくれるし、学校はさぼれるし、そこまで怒られてまで勉強する必要性も感じないからです。自分の騒いでいたことなんて全く罪意識を持っていないのです。

だから、何かうまくいかないと「人のせい」になり、親切に注意してくれた人に対しての暴力や、暴言になり、苦しいことからは顔をそむけ、「他人事」にしてしまう。

結局、人のことを考え、思いやりがあり、優しい子や、力や学力や財力の弱い子を踏み台にすることなど気にもしなくなる・・・。

なにも、これは子供の世界だけではありません。大人の世界にもはびこっている考えです。親の世代がこういう子供を育てたのですから。

そんな中で、「差別はやめましょう」「みんなで仲良くしましょう」「いじめはいけません」などと言っても、大人の世界の現実が見えてしまっているいま、それはなくなりっこありません。じゃあ出来ることは何か。真矢のように「いじめをはねつける力」を一人一人につけていくしかないのです。

動物園でのシーンで、和美が姉に「ライオンって、子供を谷に突き落とすってほんと?」って聞く場面があって、そのライオンの前に真矢がいた・・・っていうのは何とも制作側の意図を見せようとするあざとさを感じましたが、おそらくは真矢にこのライオンの親の役をさせようとしているのでしょうね。

ライオンはライオンのままであるように、真矢はずっと「最後まで立ちはだかる壁」のままでいて欲しいと思います。和美と由介は、壁にぶつかる決心をしました。次回は、予告を見るところでは多分ひかるに焦点が当たるんでしょう。

真矢のようになるには、ものすごい精神力と、子供の一挙一動を見逃さない観察力と、絶え間ない努力が必要です。正直言って、人間業ではありません。だけれども、あの鋭い切り口や客観的に子供を見つめる努力は、見習っていかなくてはならないと思います。・・・一番感心するのは、いつもチャイムと同時に教室につくすばらしさ。教師として、こんな基本的なことが出来ない自分がいたりして、反省しきりです。

突っ込みどころも山ほどありますけど(卒業証書はあんなに簡単に渡せるもんじゃない、とか、「廊下に立っていなさい」は今は体罰だからやっちゃいけないことになっているとか)でも、そういうところを気にして、問題提起されているところを見逃さないでいたいと思います。

女王の教室ーもっと議論を

第4回感想   第3回感想  第2回感想  第1回感想

女王の教室 公式HP

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[2005/08/01 20:48] | [ 編集]
いつもありがとうございます。
先生らしいご意見だなぁとおもって読ませていただきました。
自分も少し視線を変えてみれれば思ったりしてます。
これからもよろしくお願いいたします。
[2005/08/01 23:21] URL | きょう [ 編集]
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