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  2009年09月  

             
今回の選挙に思うこと。
[2009/09/02 21:08] ニュース
「あと一歩、あと一歩です。
 地元のみなさま、○◯を勝たせてください。」

つい、先日まで街頭をにぎやかしていた選挙カー。
それを聞くたびに思っていたこと。

「選挙で当選したから、それでOKじゃないのになぁ。
 当選したあと、どうするのか、それが大事じゃないのかなぁ。」

いろいろなメディアでも、選挙は勝った、負けたの競り合いが強調されていて、では実際にそこまでにどんな実績を残したのかという部分はあまり見えてこない。

そう。
今までの選挙は、「当選して第1党になること」が第1目標だったようにしか見えなかった。
当選し、第1党になったらそれですべてOK。

政権が変わらずに、政策も大幅に変える必要もない。
だって国民は「今までの通りでいい」と認めている(=自分たちが第1党である)のだから。
……今まで、第1党だった自民党にはそういう感覚があったのじゃないのだろうか。

選挙は、勝ち負けじゃなく、問題なのは、大切なのは、選挙で得票し、当選し、第1党と認められたそのあと。
「何をするのか」「どう政策を進めるのか」……それが、一番大切なことだったはずなのに。

いつも「第1党であること」が当たり前のようになって
選挙が「最終目的」になってしまっていた。

一方、「挑むもの」はそうはいかない。

「今までと同じまま」でいることにNOという意志を示した今回の国民の投票結果。
その末に第1党となった民主党は「選挙で得票して第1党になる」ことが「最終目的」ではないわけです。

「今までのままの(進化しない)政治はもう要らない」

そういう想いから票を得て第1党となったからには「今までと同じ」状況は許されない。
そして、そこに「ちゃんとした成果」を見せなくてはならない。

ここで第1党となったことが最終目的になってすべてが「終了」してしまったら。
せっかく得た信頼と、ここまでの得票数や期待感が一気に消えてなくなってしまうはず。

ここからの課題は、「第1党」となったことにたいして「これで良し」とするのではなく、「では次にどうしていくのか」というところにある。

もし、「これでいいのだ」という「現状維持」もしくは第1党になっておしまい、という選挙が最終目的になってしまったらあっという間に民意は離れて次回の「再選」はあり得なくなる。

選挙で勝つことが最終目的だった自民党。
選挙で勝って、これから真価を問われる民主党。

自分が与えるその一票を大切にできるのが果たしてどちらなのか……と考えると、今回の選挙結果、こうなったのもなんだかわかる気持ちがします。

変わることは、多分かなりむずかしいことだし、ましてや「変えること」はもっともっと大事。
だけれども、まず一つ、国民が示した「変わること」への期待の大きさは、しっかりと自覚してこの先のこの国のあり方を考えていって欲しいものです。

……党内での小競り合いや権力争いなんか、している暇はないですよ?
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