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  2007年04月  

             
まだ病気自体が解明されていないのに
[2007/04/21 03:48] 子育て
ADHD発症児の母、喫煙率一般の2倍
(読売新聞 - 04月20日 14:52)

 落ち着きがないなどの症状が表れるADHD(注意欠陥・多動性障害)の子どもの場合、母親の喫煙率が同年代の女性の2倍程度高いことが、大阪府の小児科医の調査でわかった。

 母親の喫煙とADHD発症との関係を示す研究は、これまで海外ではあるが、日本では初めてという。

 ADHDは、生まれつきの脳の機能異常による発達障害とされ、集中力がない、衝動的な行動をするなどが特徴。治療経験の豊富な大阪府寝屋川市の小児科医院の安原昭博院長が、小児患者の母親167人に喫煙歴などをアンケートした。

 その結果、喫煙経験は47%にあり、妊娠時にも35%が喫煙していた。特に出産時の年齢が20~24歳の母親では、喫煙率が88%にのぼった。




………まだ、はっきり言って日本でAD/HDについては詳しく解明もされていなければ、社会的にも認知度が低くてそれに悩み、誤解に苦しんでいる親がたくさんいるのに…。

そしてその親御さんたちはみんな、「自分のせいだろうか」って悩んでいるというのに…。

こんなふうに「親がたばこ吸ったから悪い」とでも言いたげに記事にすることはいいのだろうか?

だいぶ前に、フジテレビでも「食生活とAD/HD」についての関連性があるような報道をした上、さらにAD/HDの子どもの特徴をさも「危険な子ども」であるかの表現で報道したことでいまだに問題がくすぶっているのに。

関係がないとは言えないかもしれない。でも、こうやって発表しちゃったら、「ある」って言えると思われても仕方がない。

でも、たとえばAD/HDだけなの?たばこの影響は?
他にはないの?だってあんなに体に有害なもの、他に影響があってもおかしくないじゃない。だのになんでAD/HDだけを取り上げるの?

確かにここをつきつめていったらAD/HDの病気を治せるきっかけになるかもしれないし、特効薬が見つかるかもしれない。そうしたらその時に初めて「関連性」が立証されるわけで…「関係している」と思えるような表現は、まだする段階じゃないと思うのだが。

こうやってAD/HDに対しての悪いイメージばっかりを増長させたら、親も子どもも苦しくなるばかりだ。これ以上追い詰めてどうするの。もうすでにさんざん悩んでいる人たちばかりなのに。


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