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  2006年11月  

             
学校の先生、やってみたいですか?
[2006/11/25 13:41] 教育・学校
小中学校の先生の残業、平均は2時間8分…文科省調査

そういう記事が載っていました。

その中にこうも載っていました。

教員の基本給は、優れた人材を確保する目的などから、一般の公務員より高めで、残業手当はないものの、基本給の4%にあたる金額が毎月「教職調整額」として一律に支給される。これらを合わせた給与は、大学卒の42歳平均で毎月約41万円で、一般公務員より約2・7%高い。

さて、これを読んであなたは「学校の先生やりたい」と思いますか?

正直言って、「お金欲しい」人はやめておいた方が良いと思います。
「楽したい」人も、やめておいた方が良いと思います。
「家庭を大切にしたい」人もやめておいた方が良いと思います。
「専門に何かひとつに集中したい」人も、やめておいた方が良いと思います。
「自分に自信がある」人には絶対にむきません。

学校の先生って、私は「町のお医者さん」だと思っています。
生徒たちの心のお医者さん。そしていつでも夜間でも朝早くでも急病には対応できるお医者さん。小さな傷からある程度の応急処置までやってくれるお医者さん。顔なじみの安心できるお医者さん。

まずは「なんでも出来る」人じゃないといけません。
自分の専門の教科の知識はもちろん、小学校だったら全教科、教えられなければ鳴りません。勉強だけでなく、道徳や学級指導、給食指導もありますし、生活指導もありますから自分の生活、適当にやってる人には出来ません。
オルガン弾いて、機械の操作もできて、植物や作物も育てて、生き物も育てて…こういう知識もないと出来ません。

生徒に授業の時間を守らせるには、何が何でも授業開始の時間を守らねばなりません。そしてきっちりと決まった時間に授業を終わりにせねばなりません。字が汚くてもいけません。黒板の字を間違えないように漢字もきちんと書けねばなりません。

スポーツも出来ないと、子どもの見本になりません。子どもと一緒に毎朝校庭を走ったり、休み時間も返上で、授業の準備か子どもの遊び相手、時にはけんかの仲裁もしなくてはなりません。

今は、本当に家庭の職業も家族構成も、みんなバラバラなので何か行事などひとつやるにしてもそのすべてに気をつかわねばなりません。たとえば学校でクリスマス会やるにしても、「家は宗教の関係でそういうの参加できません」といわれたら何とか対応せねばなりませんから宗教の関係も熟知していないといけません。

家庭科などの材料を持ってこさせるにも、家族環境とかそういうものをすべて把握して、簡単に「これ持ってきてね」ということは出来なくなりつつあります。また、「家族の形」がいろいろになっている今、家庭のことについての勉強も、非常に神経を使います。

勉強したいことが山ほどありますが、研修費を出してもらえるのはほんのちょっとだけなので、あとはやりたかったら自費で参加です。参考資料も、教材も、すべてを安い予算に四苦八苦している学校からもらうことは出来ませんので、欲しい資料も何もかもはほとんど自分で購入です。パソコンだって、プリンターだって、スキャナーだって、学校にはあっても自分のものがないと仕事にならないのでみんな自分で購入です。

CDや楽譜もみんな自費で買います。だって、学校で買ってもらっても、別の学校に赴任するとまたそこになければ買わなくてはならないから。それくらいだったら自分で買ってずっと使った方が楽ですもの。

パソコンが壊れただの、楽器や視聴覚機器が壊れただのといっても、修理代を考えると事務に頭を下げるよりは、多少の知識があったら自分でやっちゃおうと思います。暗い放課後の教室で、楽器やパソコンの修理に時間をとられるのはちょっともの悲しいです。

本当は、勤務時間内に出来ればいいけど、会議が連日入っていて勤務時間内はほとんど会議の時間。部活にだってなかなか顔を出せません。たまに部活に顔を出しても、「今日は塾」とか「今日は家族の都合で」とかで生徒が全員揃って出来ることはずごくまれです。

休み時間……本当は疲れて休みたいけど、気になる子に声をかけたり生徒とつきあおうと思うと全くないようなもの。そうでなくても授業の準備もあるのに…。

教育実習の時にあれだけ指導された教案を書いている時間なんて無いも等しいです。書くのは研究授業の時だけ。パソコンを打つのは、会議の資料を作るときとか、生徒に配るプリントを作るので精一杯。

予算の会計、そう、経理のことにも頭を使わねばなりません。
そしてテストの採点と日記の赤ペン入れ。

1日の中でこれだけ終わらないとなると、結局家に持って帰ってやるしかありません。でも、昔と違って厳しくなったので、通知票とか要録とかを持ち帰ることが出来ません。家で待っている家族も気になるし、でもしごと終わらないし…。

そうかと思うと、教育委員会とかからはこっちの事情もわからずに「数日後に提出」なんて書類が山ほど舞い込むし。



でも…「生徒の笑顔」のためには、こんな中でも何とかやっていきたいんですよ…先生を。授業で「わかった!」「出来た」って喜ぶ顔、それが嬉しくて先生やめられないんですよ…。一人でも多くの生徒にその顔をして欲しくて。

今は、「休職」中なんだけど、やっぱり早く生徒と勉強したい。生徒の喜ぶ顔が見たい。夢の中で時々「みんな、良くできたね~!」って授業をしている私がいます。

正直、お金や自分の健康のこと考えたらとっくにやめているでしょうねぇ。
でも、「待っていてくれる」生徒のためには早く自分を元気にして、またあの喧騒の中に戻りたい、と思う自分がいるんです。

だんなと二人で必死に稼いでも、やっと生活できている今の現状。
家に増え続ける教材や資料。
みんな、生徒に対しての想いの結晶がつまっています。

さて…こんな私もだんなも、先生続けて行かれるでしょうか?
今の世の中で、こんな想いでいるのは正直とても辛いのです。
「生徒のため」と純粋に頑張ろうとしてもついて行かれない心と体。

同じ思いの人たちがたくさんつぶれていく現状。

どうしたらいいでしょうね…?
何が出来るんでしょうね…?今。





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