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  2006年08月  

             
熊が出るぞ~
[2006/08/28 14:07] 生活・自然
私の家のある長野県の須坂市は、カンガルーの「ハッチ」で一躍有名になったところだけど、その須坂市である注意報が出た。

「熊に注意!」

この記事。

なんで、こんな時期に人里近くに熊が来るのだろう。
熊といえば、恐がりな動物だというじゃないか。熊よけには音の出るものを鳴らしながら行くと良いと聞くし。

冬眠の時期の前には、餌が足りなくて人里近くに来るという話は聞いたけど、この夏の時期に?何とも気になる話しだ。山で、森で、何が起こっているのだろう?

この夏休みに、以前教えた生徒が遊びに来たので一緒にドライブした。
須坂から菅平に向かう山道は以前はものすごくカーブが多く、冬になると必ず雪で動けなくなる車が出るほどの難所だったけど、高速道路が開通してからはほとんど通っていなかったから何年かぶりに通った。

お・やぁ~?

なんだかとても、運転が楽。
前は腕が痛くなるくらい何回も切ったハンドル…。

よく見ると、道が所々、広くなってまっすぐになっている。
そして、昔の細くて蛇のように曲がった道路がその横のがげ下にちらっと見えた。
ああ…道の改良・拡幅が終わったんだ。

新しい道は快適で、これだったら冬の事故も減るのだろうな。
そう思いながら走っていくと、今度は目の前に事故にあった動物が倒れているのが見えた。

「かわいそうに…」

動かないその動物は、たぬきだった。


山の奥。森の中。
今は結構いろいろなところにも車で入り込めるようになっている。
便利だよね、事故も減ってきているし。
だけど、人間の事故だけじゃなく、動物の事故は???

志賀高原にスキーに行った時のサルの増加とそのイタズラのひどさにも何か背筋の寒くなる思いがしたけど、それはサルだけが悪いんじゃないことは一目瞭然だった。

人が、自然を変えていく。
かえられて、ねじ曲がったバランスの生態系の中で、動物たちも変えられていく。
山が削られ、森が減り、雨が減り、気温が上昇して暑苦しくなり、そうしてさらに自分たちのためにバランスをとろうとして人が自然にまた手を加えて…。

どこまで行くのだろう、この悪循環は。

自分に出来ることは、なんだろう?

人が、自分たちのためにやってきたことが、自然界のバランスと自浄作用を崩している。そして、それはまた人間自身の身にも跳ね返ってきているのに、いまだに気がついていない人たち。

自然の声を聞くことが出来なくなった人たちに、自然はいったいどうやって自らの苦しみを訴えてくるようになるのだろう???

何かしたい、何かしたいけど…私に何が出来るのかなぁ?
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