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  2005年12月  

             
アミーゴがきた。
[2005/12/01 01:50] 生活・自然
「お母さん、猫、どうしよう…。」

部活帰りの娘がそういって帰ってきた土曜の昼下がり。
娘の話では、帰り道で猫が傷ついて苦しんでいたとのこと。

娘とその場にいくと、子猫が一匹、目も開けられずに鳴いて横たわったままもがいていた。

外傷はない。でも、抱き上げるとぐったりと首が垂れ下がる。足はばたばたとむなしく空をかいていた。そのまま車に乗せて近くの獣医に連れて行った。

獣医さんの話では、体が元に戻るかはわからないとのこと。とりあえず注射をして様子を見てもらうが、多分体は元に戻らないだろうとのことだった。

かわいそうだから、乗りかかった船で家で看病することにする。決して安くない治療費を払って家につれて帰った。

ーそれが、11月19日の土曜日のことだった。-

途中、本当に自分で動けなかったらかわいそうだけど安楽死かなぁ、なんて話したその猫は今、「アミーゴ」と名付けられて寝床で眠っている。

首がちゃんと立つようになり、ちゃんと歩けるようになり、呼べば答えてくるようになった。

あまり鳴かない。おっとりして物静かな猫だ。家で買っているオカメインコと共存できるか心配だったけど、今のままだったら何とかなりそうだ。

何より、その物静かだけどまん丸な瞳が「生きるんだ」って言っていた。それを見て、生きて欲しいって心から思った。

アミーゴ…略してアミは、麻痺した体でもとにかく生きようとしていた。アミーゴという名前は、息子が付けた。不登校の続く元気の無かった息子が、アミと遊ぶ時は元気になった。

私も、アミに生きて欲しいと看病している間は、いろいろこの頃頭から消えることの無かった重い悩みがきれいに消え去っていることに気がついた。

アミの回復と共に、少しずつ私の心も元気になってきたような気がする。


また、ブログを書く元気も…出てきたかな。
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