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  2005年07月  

             
女王の教室#3
[2005/07/17 02:22] ドラマ・テレビ
学校の開校記念日の出し物で、6年3組は創作ダンスをやることになった。

不満はあるものの、真矢に逆らえない生徒達はしぶしぶ練習にはいる。
しかし、うまくダンスの踊れない馬場久子は真矢から目を付けられ、また、それをかばった和美もバツ掃除を言い渡される。

自分に自信が持てないという久子を応援し、「友だち」として励ましダンスを教える和美。それに答えてがんばって練習した久子だが、発表会の前日、「あなたは明日出なくていい」と真矢に言われてしまう。

久子に「親友」と言われて心配した和美の提案で、翌日の発表会にはクラス全員でボイコットをすることになる。みんなで1つになって協力しようとしていたが、ひかるだけは「そううまくいかないかも」とクールに見ていた。

当日、みんなの様子がおかしいと思いながら教室に来る和美。結局、ボイコットしたのは和美と由介、そして久子ではなく優等生のひかるだった。久子にも裏切られ、泣く和美にハンカチを差し出すひかる。冗談で笑わせる由介。そんな3人でバツとしての体育館の片づけを仲良くやっていたところに現れた真矢。「あなた達に見張り役を付けることにしました」と言い、その声に招かれて出てきたのは久子だった・・・。


前回の最後のひきで、久子に近づいたのはこのためだったんですね。
じゃあ、今回の久子いじめは久子をスケープゴートにして和美や由介、ひかるを陥れるため?「ひどーい」という声が聞こえてきそうな今回でした。

でも、やっぱり、私はあえて賛成意見を書こうと思います。(嫌な人は華麗にスルーしてね。)

このクラスの中で、「自分」を強く持っているのは誰なんでしょうか。
それは由介、和美、ひかるの3人。

あとの子ども達は、結局自分の保身に走ります。
たとえばボイコットのきっかけの一言をよってたかって優等生の西川に押しつける。なぜ「自分から」じゃないのでしょう。そして、この時とばかりに西川に群がる子ども達。和美や由介の言葉を借りた「仲間ごっこ」にすぎません。

前回は親に助けを求め、今回はかっこいい優等生に助けを求め、誰一人として自分から動く者はいませんでした。その結果が、家庭訪問した真矢に弱みを突かれての敗北。「長いものには巻かれろ」的な発想。和美を避けるように翌日態度を豹変した子ども達には「自分」がありません。結果、「いやいや習ったダンスを無機質的に踊る」ことになります。

私は、久子のあの嬉しそうな笑顔や、必死にがんばった姿はウソじゃないと信じたいです。和美を親友だと思ったことも、本当だと信じたいです。舞台の裏でそっと涙を流した久子が、本当の姿だと思います。彼女に「親友を見張る役」をさせる真矢の思惑はまだわかりませんが、ひとときだけでも自信を持ってダンスを踊っていた、和美を「親友」と呼んで、スキップしたあの喜びは、弱かった彼女の原動力になるのじゃないかと信じたいのです。

前にも書きましたが、学校の先生にもいろいろな人がいます。

真矢のように「愛することとなれ合いは違う」と言いきって、子どものためにあえて厳しさを知らせる先生がいれば、しおりのように子どもに優しく声をかけて一緒に考える先生もいる。それで良いと思うのです。お互いの良さを生かして教育現場を「社会の縮図」にすることが大切なのでは。社会には、それこそもっと腹黒い人もいれば、何でも受け止める優しい人もいる。その中で「自分」を持って生きていくために、「自分」を見つける場所が学校だと思うからです。

真矢のやり方に好意的な意見を言っていますが、私自身はしおり的な考えで動く教師です。自分の性格から、とても真矢のようには出来ません。だから、真矢のような厳しさに疲れてくじけそうな子どもがいたら、休ませて、また背中を押してやる立場でいたいと思ってきました。でも、私のような教師が存在するためには、あえて「厳しさ」を知る場がないといけないのです。子ども達に憎まれながら、厳しさを教える人が必要なのです。真矢は、そういう泥をかぶる役を背負って一人で黙々と生徒のために計画を練っているのではないかと思えるのです。

真矢のやり方は、必ずしも肯定されるものではないと思っていますし、自分でも出来ません。でも、こういう人が少なくなった今、学校の現場は混乱に陥っているような気がするのです。

それにしても、今回教頭の動きが気になりました。何かあるのかなぁ。

私は来週も、楽しみに見たいと思います。

余談だけど、真矢先生のバレエ、きれいだったなぁ~。エンディングの踊りもいつも見ほれています。

第2回感想  第1回感想

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